彼からの
深夜零時過ぎ、彼からグリーティングカードが届く。
この瞬間を待ちわびていた1日だった。
届いたら?
届かなかったら?

届かなくても彼の意志が、届いても彼の意志が
そこにあるように考えていた。

PCの前に彼はいる。
今この瞬間、彼はいる。
存在をひしひしと感じながら、私は時間が流れるのを待った。
1時間後、お礼を書いた。
思わず近況を知らせたくなる。
どうしているのか問いたくなる。
何度も手を止めて、書いたものを消した。

 今年は覚えていてくれたんだね。
 本当に嬉しいです。
 どうもありがとう。
 
声を聞きたいと痛烈に思った。
携帯電話を握り締めた。
私は彼を忘れられない。
たった数行に言葉にできない思いを篭めた。
彼の顔を浮かべながら眠りについた。








2004年10月20日(水)

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