折り合い
やまとケータイチェックについて、話した。
 私が聞く限り、女は、みんなするらしい。
 なんで?
 しないほうが珍しいんじゃない?
 ようもしてるの?
 ところが、私は興味がないんだな。
 
安物の昼メロのような展開になるのが目に浮かぶ。
 これ、誰?
 仕事先の誰それ
 ウソッ!キー!!

 そんな話、俺も知ってる。
 でしょ。

お互いの持ちネタを、それぞれ披露して
お気をつけあそばせと、笑いあった。

やまとはなんでも気軽に話せる。
話題は尽きないし、笑いのツボも同じだった。
ドンキのアダルトグッズコーナーで
これどう?試してよ、と言えるのもやま。

これが、君となら、まずそんなところには
行かないし、そんなことを口にする私に
止めろよと、クソマジメな反応をするはず。
彼となら、行くかもしれないけれど
私は絶対に言わないし、恥ずかしい。

この違いは、大きい。
夜中に彼から電話があって、私の反応
対応の違いを実感した。
一緒にいて、一番楽しいのはやま。
だけど、胸は熱くならないし、恥じらいはゼロ。
彼と話していると、胸がいっぱいになった。
以前のように、今も彼の声を聞くと
熱くなるのは彼だと驚いた。

私が折り合いをつけないといけないのは
君とのこと。
今、私が彼のことを言えば、君は私を手放すだろう。
そして、今の私は動く余力がない。
卑怯で狡いとわかりながら、黙ったままでいる。
あわせる顔がないから、昨日も今日も、君に会っていない。

彼との未来を少し夢に見ながら
あと数年、もつかどうかわからない現状がある。
それでもいい。
今が楽しければいい。
夢も見られる今だから、充分だ。 

2005年01月16日(日)

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