やまとデートしたことを彼に話した。
最初の電話では、言葉を濁し
私が女友達と会っていたと、勘違いしたままにした。
私にとって「嘘」は、大きなものだ。
彼と別れる間際についた嘘で、深く傷つけてしまった。

嘘をつくなら墓場まで持っていけ。
自分が楽になりたいからと、途中でバラすな。
嘘吐きの親に育てられた私が、こんなふうに考える
ようになっていた。
誤魔化しかもしれないけれど、嘘はつかない
つくなら沈黙するだった。
だけどあのとき、結局、彼に話してしまった。

本当に大切な人になら、私は嘘をつけなくなる。
嫌われる、呆れられる、冷められる。
怖いから、やまといると言えなかった。
思い直して、彼に正直に打ち明けた。

私は、毎日長時間一緒にいる君のことを
忘れかけている。
そして、君にはいとも簡単に嘘を吐いた。
罪悪感を感じない。

申し訳なさと感謝。
いい人です。
君が絶対に嫌がるだろう言葉しか出て来なくなった。
家族からの電話を取り次いだ私が
平気で笑っていられたのは、図太い神経を
元から持っているんじゃない。
笑っている私と一緒に笑った君の神経を疑うよ。
こんなふうにしか、君を思えなくなった。








2005年01月18日(火)

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