2004年07月12日(月) |
不定期連載:「イシドロよ、大志を抱け!3」 |
今日のセルピコは何か繕い物をしていた。ファルネーちゃんの上着か何か?ここまでくるとまめな奴というより、気の毒に思えてくるぜ。未だにファルネーちゃんは薪拾いと子守しか出来ねえし。ファルネーちゃんの洗濯‥思い出したくもねいや。
「よう、セルピコ、横いいか?」 「なんですか?今日は」
黙々と縫い物をしているセルピコ。基本的にこいつファルネーちゃん以外の事に関しては冷淡だよな。何があるのか知らねえけど。
「見たぜ『ROCK YOU!』」
「‥‥‥それでどうしました?(何処で見たのでしょう??)」
「でよ、平民でもよ、エドワード黒太子の知り合いになればすぐ騎士になれるんと違うんか?」
「‥‥‥まあ、そういう場合もありますね‥‥‥(相手は王家なの解ってるんでしょうか??)」
「それと紋章官てのはよ、騎士になるとき必要になるんか?」
「ええ、まあ、トーナメント出るときとか、戦をする時も必要になりますね。傭兵になるなら必要無いですけど」
「で、紋章官ってのは賭事ですっからかんになって、裸で道に落ちてるもんなのかよ?」
「‥‥‥それはジョフリー・チョーサー個人が賭事好きなだけであって、紋章官全部が博打好きな訳でじゃないですよ‥‥」
「ジョフリー・チョーサーって誰だよ?」
「カンタベリー物語を書いた作家にして詩人です」
「カンタベリー物語ってなんだよ?」
「デカメロンみたいなモノです」
「デカメロンてなんだよ?」
「デカスロンみたいなモノです」
「デカスロンってなんだよ?」
「トライアスロンみたいなモノです」
「トライアスロンて何だよ?」
以下エンドレス‥。
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『ROCK YOU!』はこんな映画
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