2004年12月15日(水) |
不定期連載:「イシドロよ、大志を抱け!_11 ヴリタニス宿屋にて」(野良アザン?) |
‥‥俺らはず〜っとヴリタニスに足止めを食らったままだった。 ガッツの兄ちゃんは、キャスカの姉ちゃんやシールケに近づく酔っぱらいを、相も変わらず殴ったり蹴ったりしていた。さすがに宿屋でドラ殺は仕えねえみたいだな。 「きゃーっ!いやー!」
ファルネーちゃんは寄ってくる臭い息した酔っぱらいをおナベで殴っていた。 結構威力あるのな、鉄ナベだし。 シールケも「たぁっ!」って空き瓶で酔漢撃退。 俺も追い払っているけどな。
「なんとか大丈夫な様ですね。ではイシドロさん、後はお願いします。夜には戻りますので」
セルピコだ。何処行くんだよ?足抜けか?
「そんなんじゃありませんよ。旅の路銀を稼ぎにいくんです」
バイトか?何してだよ?
「ホストです。私、ご婦人の扱いは慣れていますので。あとは探偵事務所手伝いに行ったり。いろいろですね」
‥‥ふ〜ん。ま、がんばれな。酒はいけるのか?こう「飲んで!飲んで!飲んでっ!」みたいな。
「自分は飲まないで、相手を酔わせれば済むことです。では、ファルネーゼ様をお願いしますね」
旅でかかるお金、誰が出してると思ってるんでしょうか?と捨て台詞を残して、セルピコはバイトへ行った。 俺達がヴリタニスでどうにかなるには、年越しになるみたいだ。 鬼が笑うぜ‥‥‥。
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