プープーの罠
2004年02月13日(金)

フラッシュバック

相当キた。
仕事は大きければ大きいほど
制御が利かなく、理不尽でわがままな
モンスターに姿を変える。
〆切で納品した仕事がまるまる突き返され、
打ち合わせ中には一切耳にしなかった
規定や納品形態、挙げ句CIの変更まで指摘され
修正、というよりリセット作り直しを余儀無くされる。
私は1週間一人でずっとこれをやっていたのだ。
半日でやり直せと?

妙な感覚を思い出す。
こめかみから口の中に苦い何かが伝わり
腹立たしさで涙目になる。
でも私はそうした状況ですら
屈託のない愛想笑いができてしまう。
自分で自分が痛々しくうすら寒い。
私は確実に壊れている。
ファイトクラブで
手の甲をナイフで刺されたエドワード・ノートン
のような現実逃避を重ね、
私は喜怒哀楽が乏しくなった。
傍から見たら私は
ケロリと笑顔で無理難題をこなし
怒りに身を任せ殺意を原動力に〆切を守った。

クライアントに対しては
そういうことを今更言って来ようが
始めからそういうものだと割り切っているので
アタマの悪い会社だなぁくらいにしか思わないけれど
イライラするのは"味方"であるはずの社内の人だ。
営業は何故クライアントのわがままを説得しないのか。
窓口になっている上司の情報伝達の不透明ぶりもイライラくる。
派遣だから細かいことは伝えなくてもいいとか?
だったら責任もって仕切りなさいよ。ツメが甘いのよ。
そこがこの会社の"若さ"のデメリットだと思う。
人間不信に火がついて、周りがみんな敵に見えた。
いやな感じ。すごくいやな感じ。
私はこの感じから逃げていたのに
またそれに浸かってる。

やばいくらいイライラして眠れない。
全部破壊したくなる。
もう全てがどうでもいい。

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「プープーの罠」 written by 浅田

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