プープーの罠
2004年02月15日(日)

青色,点滅

写真の整理をした。
学生時代、2年くらい狂ったように撮っていた。
整理する度に選り捨てて減らしていく。

若い友達が笑ってる。
みんなどうしているのかしら。
確信があるのはひとり。
卓也は死んだ。
卓也の近況は決して変わらない
これから先もずっと。
そういえば卓也の写真ないや。
あいつ学校来ないんだもん。
ちいさなインデックスプリントから
証明写真のようなサイズ
残したい写真を切り取り、
あとは全部ネガごと捨てた。


ハニちゃんは今
とても充実している
という雰囲気を
これでもかというくらい漂わせ、
私はそれを遠くから見てる。
一時は年下の浅田から見ても
ハラハラするほど脆くて弱くて強がりで
アブナッカシイ感じだった。
今は満たされている感じがする。
私は逆だ。
ハニのいない時間を
何かが足りなく感じる
なんて マイナスに作用しているみたい。
それじゃダメな気がする。

去る者を追うというより
背中に惹かれる。


森君は言った。
前のがハズレすぎたね。
前の、て。
確かに悪影響な過去要素として
つい最近まで



ひきずっていたのは事実、
ウマもソリも何も合うところがなかった。
しかし君がそんなこと言える立場なのか?

相変わらず猿のような付き合いしてるの?
と、問うと森君は、
今はいい上司に恵まれて
仕事も楽しいし
やりがいあるし
浅田さんもシアワセそうだしね。
それでいいかな。
と、ガハハと笑い、
相手もよりどりみどりだし、と首をすくめた。
セフレ扱いされてるのは相手ではなく
実は自分なんだとヤツはきっとちゃんと分かっている。

森君もどんどん大人になってくのだなと思う。

みんな、おいてかないでくれよ。

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「プープーの罠」 written by 浅田

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