泡沫の記
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インテリのYさんは、もう私のことなどとっくに忘れたと思っていたが 土曜日に、三カ月ぶりに電話をよこした。私は耳を疑った。 わたしとのことが妻に知られて、昨年末に離婚したという。 おまけに、20年近く勤めた会社も辞めることになり 高校生と中学生の息子をひきとって、こちらの学校に 編入させることになった。 昨日アパートを決めて、簡単な家財道具を買い、 今日は住民票と子供の学校の手続き。 次に行く会社は、前から誘われていた、 某お菓子メーカーだそうだ。 明日からきてくれと言わているらしい。
彼は「いい男がみつかるまで、俺で我慢しろ」と呟いた。 私は「仕方ないから、我慢してあげる」と答えた。
私達は、あたらしい形で再出発できるのだろうか。 彼はこれから、父子家庭と新しい職場で ますます苦労することだろう。
今、彼に真に望まれているとは思わないので 彼に精神的に依存してはならないと、強く思う。
でも・・・ 妻と離婚したYさんと、kのせいで目一杯傷ついたわたし。 人生は、皮肉なものだ。
穏やかに日々を過ごせるようになれればいいと願う。
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