朝から 気分が悪かった。 イライラしていた。 考えないようにしようとしても、 気持ちは悪意に支配される。
でも、まるでそれは、 ここ何日か続いた雨の日を忘れさせるような 今日の晴れ渡る青空のように。
取るに足らない他愛もない話と、 久しぶりに見たような気がするその無邪気な笑顔で、 かなり救われた。
ビルのすき間からのぞく、小さな青空が、 輝いているように見えた。 「やっぱり、天気に心は左右されますよね?」 同感だ。
ありがとう。 笑顔はこの街の陽射しのような、無形のやさしさだね。 改めて気がついた。
今日のこの天気のように、曇一点のない心で、 誰も恨まず何も妬まず、清々しく晴れやかな心で、 また、頑張れるよ。
ほんとうに、ありがとう。
〇 誰かの願いが叶うころ / 宇多田 ヒカル
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