SAY-TEN DAIRY 〜晴天日記〜

2004年08月07日(土) 8月6日の出来事  (後編)

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

逃げ出したくなるような夜に 抱きしめていてくれるのは誰?

つまらないことでいっしょに いっしょに笑いあえるのは誰?

                ( TIME / B'z )

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

Car Radioは少し懐かしいJ-POPをたくさん流していた。
(深夜にこんなプログラムをブチかましている局があるんだ!)
どれもだいたい知っている曲だった。

曲に合わせて大声でガナってみたりする。
後部座席の「撃沈夫婦」(爆)への当て擦り。
つかさちゃんは、最初はそんな私に目を丸くしていたが、
次第に慣れてくれたみたいだった(笑)。
コロコロ笑いながら、俺のワンマンショーに付き合ってくれた。


海沿いのでかい観覧車の足元辺りに車を止めて
外の空気を吸いに出た。
生ぬるい潮風が吹いていた。
撃沈夫婦ものっそり起き出して、車外へ出る。
「もう、〇〇(私の本名)がうるさくて寝られへんかったわ!」
・・ウソつけ!いびきかいとったやないけ!

4人はしばらくフラフラと散歩をした。
しばらくして奥さんの方が声をかけて来た。

「つかさ、よう、あんな話までしてくれたね。
私も知らんかったことがあって、少しびっくりやは
〇〇(私の本名)って聞き上手・・・ってか、聞き出し上手やわ」

・・・ふ〜〜ん。
でも、偉そうな事言うけど、彼女自身に答えを出させろな。
変なアドバイスはせんほうがええで。彼女に道を選択させような。

「・・・うん。でも、正味の話、〇〇(私の本名)はどう思うの?」

・・・さっきB'zがRadioから流れてんな。
その歌、俺の好きな曲で、よく口ずさんだりするねんけど、
改めて歌詞を聞いたらこんな風に歌ってたわ

そこで、上に載せた部分の歌詞を奥さんに伝えた。

・・・これって、大事なことちゃう?
こういう感じって、すごく大事な事ちゃう?
彼女がふたりのどちらに、
それを感じるのか・・・って部分じゃないのかな?


つかさちゃんの家の近くまで来た。
車から降りる時、丁寧なお礼を言われた。

「あのう、ひとつ聞いてもいいです?」

・・・はい、なんですか?

「私の住んでるこの街を“みんな爆破したい”って、
なぜなんですか?」
ニコニコと笑いながら尋ねてきた。その笑顔に負けた。

・・・じゃ、つかさちゃんだけにこっそり・・・

「え、ええっ〜〜〜!!!」
撃沈夫婦とつかさちゃんが一緒にハモる。

・・・シ、シ〜〜〜ッ!うるさいぞお前ら!

「私、どこにいるか探しましょか?(ニヤリ)」

・・・つかさちゃん、いじわるやな(苦笑)。

「結局、つかさが一番の“聞き出し上手”やったわけやな」
奥さんがポツリ。

・・・ハハハ。

「また、詳しく聞かせて下さいネ、その話」
つかさちゃん、ニコニコ。

・・・ハハハ。


つかさちゃんが家に帰っていくのを見届けてから、
車を走らせ始める。
バックミラーの中で、小さくなった彼女が
可愛らしい笑顔を見せて、手を振ってくれていた。

8月6日の長い夜は、こうして更けていった。
彼女の恋の行方は・・・またいつかここで(ホントか!?)


 < 過去  INDEX  未来 >


れのん [MAIL] [BBS]

My追加