僕と君と世界の距離を

2007年03月01日(木) 小説「しゃべれどもしゃべれども」

著者:佐藤多佳子

最近、電車で読書ブームがまたやってきています。
火付けになったのがこの
「しゃべれどもしゃべれども」という一冊の文庫本。

今度映画化+主題歌がゆず+チラシが地味で好感持てる
なんて話をしていたらニテさんが貸してくれたのでした。

これがねー、ほんと面白いです。
電車の中でだけ読むという制約を決めて読んでいたのですが
最後の方はもう夢中。駅を通り過ぎそうになることもしばしばでした。
とりたてて大きい事件が起こる訳ではないけど
とにかく目が離せない。
最後の落語会の辺りは仕方ないから各停で帰ってました。
まったくしょうがないな!(お前がな)

私が一番好きなのは三つ葉が「茶の湯」をお披露目する所と
村林くんがとある人物の前で上方落語を披露する所。
もう失敗したらどうしよう、とか頑張って頑張って!とか
お前は母親か!というくらい心配したりハラハラしたりしました。

うまくいかないことの方が多い登場人物たち。
不器用に懸命に生きる姿をとても愛しく思いました。


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