2007年03月08日(木) |
映画「善き人のためのソナタ」 |
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク 出演:ウルリッヒ・ミューエ、マルティナ・ゲデック
今調べたら監督の名前が長くてびっくりした。
へたくそなあらすじ↓
まだ壁の崩れていない頃の東ドイツ。 危険思想を持っていると疑われた劇作家、ゲオルクは シュタージ(国家保安省)に盗聴されることになる。 しかし盗聴をしていたヴィースラー大尉は、 自由な思想や音楽、会話に段々と魅了されていく。
とにかくヴィースラー役の ウルリッヒ・ミューエが大変素敵でした。 演技もまなざしも佇まいも。 ヴィースラーの寂しそうな瞳は 愛されることをしらないまっすぐな犬 (スピッツかよ!)のようでした。
話としてはそんなに 面白かった訳ではないんですが(失礼) ただ、どうやら東ドイツで起こったことは まだ公開できない事実などもあるらしく それが枷となってしまっている部分も多いにあるんだろうと。 壁は崩れても今なお自由は奪われているのかなあと思ってしまいました。
監督は33歳らしくて(今ヤフーで調べたら出てきた事実) 若いな!と今更びっくり。5歳差か、と思うと 我が身を振り返って苦い気持ちになりますた。
私は東ドイツの苦しさを実感することはできない。 ただ、夢見るように西の自由な思想の本を読み、 美しい音楽に涙するヴィースラーの気持ちならわかる気がしました。
人生から美しいものを奪っちゃいけない。
|