僕と君と世界の距離を

2007年03月10日(土) 舞台「殺人者」

作/演出:赤堀雅秋
出演:三宅健、中山祐一朗、みのすけ、MEGUMI、石田ひかり

この舞台はかなり前からチケットを取っていて
しかも3列目とかですごく楽しみにしていました。

主演は「第32進海丸」で素敵演技をみせてくれた
三宅健君。うちのぐう(注:猫)に横顔がそっくり!
と評判の27歳男子(27歳…改めてびっくりする事実だ)です。

さて、この舞台は私はすごく期待していたんですね。
何故なら役者も豪華だしシャンプーハットも気になる劇団だし
何より健さんがかなり熱烈にオファーをしていたからです。

蓋を開けてみると
なんつうわかりづらい舞台か、という印象。
開かれていない、間口の狭さを感じました。
それが悪いわけでは決してないです。
好きな人には好きな舞台で、
内容も演者も出来が良いと思いました。
ただ賛否両論かなあと。

ストーリー。

小さい町の魚屋。
魚屋を継いだ次男、不倫している母親、
ニラが歯にはさまってる父親、借金のある長男、
体が麻痺してピアノが弾けなくなる妹。
隣人は子供を殺され、友人は自転車を盗まれる。
そんな日常の物語。

はい、あらすじ下手ですが何か!
てゆーかなんて説明すればいいのやらさっぱりです。

舞台自体は説明は一切無く、
ぼかしたニュアンスでどんどん話は進んでいきます。
日常のリアルな会話、と称される会話をやたら誇らしげに
舞台でやられると私はかちんとくるんですが
赤堀さんは淡々と話を進めていてそんなに気にならなかったかな。
全然別の話を同時にされて何を話していたかわからない、
という状況もまあいいか、と流せました。

中山さんがやたらおいしい役でした。
眼鏡かけてなかったけど。
でも眼鏡かけてたら南海キャンディーズの…あわわ。
にみえちゃったかも。うふ。

それにしても赤堀さんの問題ってなんなんだろうな。
舞台から本人が見えてこなくてまいりました。
私が一番苦手なタイプの作り手さんかも。
終演後、だんだん気になってしまって(エム)
本公演の舞台を観てみたいと思い始めました。

赤堀さんの日記を読む。
「8500円払ってくれる人のために全力を尽くす」
の一言に書こうと思っていたちょっぴり苦めの感想を削除。
発展途上の心意気をみせられると弱い。
今回は初めてくらいの大きい舞台だったらしいので
あまり振り回されず、全力を尽くしてほしいなあと思いました。

もちろん、言うまでもないのでしょうが。


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