僕と君と世界の距離を

2007年04月08日(日) 舞台「猿股のゆくえ」

劇団:三田村組
脚本/演出:田村孝裕
出演:三田村周三、岡本麗

打ち合わせの隙間をぬって
誘われていた舞台を観に行ってきました。

関係ないけど「五つ星のお付き合い」という本の中に
「人の誘いはできるだけ断らない」という項目があって
その理由として
「断り続けると人は三回まではあなたを誘うが、それ以降は誘わない」
だそうです。でもそうなのよね。
忙しくなるとつい誘いを断りがちな私ですが(根っこが怠惰だから)
この言葉を思い出して最近は踏みとどまっております。
どんな誘いにも乗る必要はないと思いますが。

まあ結果、手帳が予定でぎゅうぎゅう…。

***

あらすじ(下手なのは仕方ないんです)

小さな町のバイク屋の家族。
母親が病気に倒れ、仲の悪い兄と弟、結婚を控えた姉、
威勢がいい妹と頼りない旦那の夫婦が集まった。
下町家族の物語。

***


控えめで無口な父親を三田村周三さん、
明るくて天然かわいい母親を岡本麗さんが演じました。
とにかく岡本麗さんがかわいらしくて素敵でした〜。
芝居の緩急の付け方もうまいし
出てくるだけでふわっと空気が変わるんです。
作演出の田村孝裕さんの舞台を
観るのは今回で3…4回目くらいかな。
今までで一番明るい…明るいか?
明るくはないけど今までで一番光の差す作品でした。
田村孝裕さんは人間の歪みとか関係性の中にあるものを
家族というフィルターを通して描くのが上手いです。

いつもうまいなーと思いながら観るんですが
なんかこう、あと少し…モノ足りない感が抜けない。
好みの問題でもあります。
あんまり感情がぶれない人なんでしょうね。
私はぶれまくりの人なんで(笑)
そういうひょうひょうとした感触に
肩すかしに似た気持ちになってしまうんだと思われ。


今回の芝居で一番気になったのは
長女が母親と喧嘩するところ。
長女のあの怒鳴り方はひどい。
芝居が壊れたな、と思いました。
一番良いシーンなのになーもったいない。

でも芝居は生モノなので
今回私が観た回のみそうだったのかもしれないですが。
良い所が色々あっただけに気になった、という感じでした。


 < 過去  INDEX  未来 >


かい [MAIL]

My追加