僕と君と世界の距離を

2010年03月13日(土) ただ一切は過ぎていきます

土曜日はニテさんと久しぶりに会う。

ニテさん、15分ほど遅刻したが
その遅刻の理由がすごかった。

「家出るときに布団がふっとんじゃゃってさ〜(半泣き笑い)」

さすがだよ、ニテさん!

中々ふとん、ふっとばないよ。

竿は大家の庭に突き刺さり、ニテさんは
「終わった…(友好な大家との関係性)」
と思ったそうです。終わんなくて良かったね!

このネタはきっとニテさんのブログに
アップされないんだろうな、と思い、
私の方でアップしておきました(余計なお世話)

そんなニテさんと「人間失格」「ウルトラピュア」
の二本立てしてきました。濃い〜。
よくよく考えるとジャニーズデイですね。
(よくよく考えなくてもそう)

以下、感想。
ネタバレしてそう。お気をつけて!


+++++++++++++++++++++++


「人間失格」

原作を読んだことはありますが、
どうも太宰をイマイチ理解できない。
それは私の太宰への解釈が定まらない
と言う意味で理解できていない。
どんな人なのか、カテゴライズできない。

そういう意味では
映画も本質がなんなのかわからぬまま、
なんとなく流れるように観てしまいました。

しかし、大庭葉蔵演じた生田斗真くん。
なんて説得力のある男前なんでしょうか。
この映画で意外と重要なのは
「女子が次々とこうなってしまうのはしょうがない」
と思わされる葉蔵の魅力ですが、それ、ちゃんとあったね。

あんな整ったお顔をして、ほんのりはにかみながら
「ありがとう」なんて言われたら
そらーほとんどのおなごは恋に落ちます。
そこに対する説得力たるや。

大場葉蔵の心情とかさっっっぱり!
わからないのですが、女にもてるのは実によくわかた。

よく、太宰は「破滅型」とか「自意識過剰」とか
がキーワードになりますが、生田くんが演じると
妙にそこは調和されて、嫌な感じがしませんでした。
たぶん西島秀俊(大好き)とかやるとダメ男全開になり、
ギリギリアウトの嫌な感じになると思う(それはそれで正解)

「過剰さ」が無い、と言う意味では
物足りない感もいなめませんが、寂しげな肩とか、
幸薄い背中とか、ツルツルな膝とか、そういうのに
この映画の価値を感じたなあ。
それは「バスケットボールダイアリーズ」のディカプリオや、
「花とアリス」の鈴木杏と蒼井優、
「リリィ・シュシュのすべて」の市川隼人に
感じる気持ちと同じで、この時期、この時に、
この映画が残る良さといいましょうか。

こういう柔らかい時期の映像と言うのは
内容に関係なく無条件に良いものです。

女優陣は大楠道代が…!!
女子としては、将来是非こうなりたいですが、
根本的に生き物として違う感あります。諦めろ…。


後は、やはり森田剛の確かさについて触れたい。

演技する森田さんの良さがなんという良さなのか、
未だうまく言えないです。

とにかくいいんだなあ。
昔、もんちゃんが「森田さんは画面に対して自然」
という表現をしとりましたが、わかる。

不自然さがない。
かつ、非常に劇的なのです。

華もあり、声の男くささもいい。
あと、とにかく目に力がありますね。

しかし中也登場のシーンではブフー!となりました。
チ、チンピラ?チンピラ??中原中也なのに?

私の中の中原中也像とはまた違った趣でしたが、
でも日本のランポーだと思えば、このイメージもありか。

葉蔵の中也を慕う感じとか、
堀木(伊勢谷)との愛憎関係とか
非常にボラ感も端々と感じました。
いいね!良いボラだね!


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