2005年06月07日(火) |
ムシの日と伯母さん(2) |
今日は葬儀でした。 昨日実家に帰り、奥の部屋に静かに寝ていた伯母さんにお線香をあげました。 ほんとに寝てるだけなんじゃないかと思う程、不思議な感覚でした。 夜、納棺の儀があり、久しぶりの人、初めて見るような親戚の人、幾人かが集まりました。 お経とお焼香が終わって伯母さんを棺に移す時、初めてその姿と顔を見ました。間違いなく、寝ているようなものとは違いました。 伯母さん、いつの間にあんなに小さくなっちゃったんだろう。 私の知ってる伯母さんって、黒髪だったイメージなんだけどなあ。 小さい頃よく善光寺に連れてってもらった時から、だいぶ年月は過ぎていたことを思い知らされました。
明けて今日、旅支度を済ませた伯母さんの入った棺を釘で閉じ、向かったセンターで火葬しました。 数年前初めて火葬場へ行った時はかなりつらい思いをしました。今回は、あまり考えないように学習したのか、意外にあっけなく済んでしまいました。 納骨をし、葬儀の施設へ移動し、始まるのを待つ間も、自分でも驚く程落ち着いていました。よくわからないけど、大人になったなあ、とふっと思いました。 けど葬儀が始まって、えらいお坊さんがお経を読み始めて…やっぱり、泣くのは堪えられませんでした。 涙もろいのはわかっていても、もうちょっと辛抱したかったのに…だめでした。 葬儀が終わるまでには落ち着いたけども、今まで伯母さんの世話をしていた母が目を真っ赤にしていたのを見て、そこでまた少し泣いてしまいました。
伯母さんが亡くなったのは老衰です。80何年といえば、たいしたもんですよね。 人が年を取り、老いていくのを見るのは少し悲しいけれど、前よりは少しは受け入れられるようになりました。 どうか、自分の周りの人だけでも最後まで幸せに生きられますように。 私に出来るのは、そうやって祈ることと、自分が生きることで周りに少しでも「幸せ」を分けていくこと。そのために、私は今日も生きています。
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