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アカルイミライの結婚観 - 2004年08月03日(火)

偽りの愛憎劇、閉幕。


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少子化の数字が凄い。
出生率が1.29である。
「少子化か、そうかそうか」と今までも思っていたが、
久々に新聞読んで再認識した。
一人っ子政策もびっくりだ。
数年後かには1を下回る、という話も聞く。
一人生んでないじゃないか。半人前だ。
二人いても一人しか出てこない。
ネズミの逆を行く日本人。

どうして少子化なのか。
両親共働きとか、子育てしにくい環境とか、
色々原因はあるが、実際のところどうなのだろうか。

いつまでも他人事だと実感が湧かないので、
例えば自分に当てはめて考えてみよう。
オマエ結婚できるのか、とかいう無神経な突っ込みはいらない。


結婚するにしても、若いうちは控えたいものだ。
少なくとも私は自分が若い女の子は得である、という
セクハラ上司も真っ青な考え方をしているので、
「私ぃ、若いんです」を最大限に利用できるところまでいきたい。
独身女性は若ければとても生きていきやすい今の世の中だ。
どこへ行ってもちやほやされるし、可愛がってもらえるのは若いうちだけ。
ただ、若くても人妻になってしまうとコブ付き扱いされる。
「若くて綺麗な花嫁さん」は披露宴会場での一瞬の華だが、
「若くてかわいい女の子」は最低3年はもつ。

だが、可愛いドレスが似合うのも30過ぎたら難しい。
30過ぎるとしっとりした大人っぽいものしか着れなくなる。
下手するとおなか周りのサイズが上がってしまうので、
やはり「若いんだね」がやや終焉を迎えるか迎えないかで
念願のウェディングドレスは着ておきたい。

仮に28歳で結婚したことにしよう。
28歳まで働いていたら、仕事の脂はのっているだろう。
そこで仕事を辞められるほど大人しくないので(その前に仕事に就けよ)、
結婚後も仕事を続けることとする。
そうすると仕事と家庭の折り合いが付かず離婚…じゃなくて、
子供を産みにくくなるのは必須だ。
あと1年、あと1年、と言っているうちに35近くになって
やっと産めるだろう。
産む為の会社での条件はただ一つ、
「産休後も復帰できる自分の地位を確立できるか」どうかだ。
「あの人仕事できるから、戻ってきてくれると助かるわね」
って3歳下の後輩に言われるくらいじゃないと産休なんてとれない。
そこまで言ってもらえるにはかなりの時間がかかる。
どの場所でも、常に自分に有利にしておきたいのが人間だと思う。

35歳で第1子出産。
かわいい女の子としましょう。もちろん私に似ています。
この子が20歳になる頃私はごじゅ…ゲホッ、ゲホッ。
歳はとりたくないけど仕方ないわね。
ここで問題なのは、幼稚園や学校のこと。
公立に行かせるのはちょっと怖いけど、
私立はお金がかかるし競争も激しいし、
その割に世間知らずに育つからちょっと、という
堂々回りな悩みに主人と共に直面してケンカ、離婚…じゃなくて、
頭を抱えることとなるでしょう。
今でさえ私立と公立の差は大きいのだから、
私たちが35過ぎた頃はもっとその差は広がっているでしょう。
それまで子供がいなくて、夫婦共働きなら、
よっぽど遊ばない限りそれなりの貯金はあるはずです。
ここは踏んばって私立の学校に行かせましょう。

え?第2子は産まないのかって?
仕事してて35歳で結局体力なくて、産めないと思います。
産むのなら2年後かな。
37、8歳。でも仕事がなぁ。
二人目産むならお金がもっと必要になるし、
そうすると旦那様のお給料だけじゃ厳しいかもね。
子供産むには悪循環なのですよ。
今の環境、これからの環境。
産めば産むほどお金がかかるし、産めば産むほど仕事は大変になる。
旦那様が家事を手伝ってくれれば…とか、そんなレベルじゃないです。
掃除は毎日しなくても生きていけるけど、
子供は毎日世話しないと生きていけないからね。
仕事も毎日行かないとお給料貰えないでしょう。

そんな苦労してまで、結婚して子供って産めるものでしょうか?
そして、長いこの文章読んでいるあなた(特に男性)、お気付きになりましたか?
ここまで書いて、私は一言も「旦那」の重要性について
語っていません。
要はね、少子化の問題、簡単なことです。

私が書いたシュミレーションは極端だとしても、
子供を産みにくい、育てにくい日本であることは変わらないはず。
でも、どんなに産みにくくても、育てにくくても、
「この人との子供が産めるなら、苦労しても全然かまわない」って
思わせてくれる旦那様に会えればそんなこと関係ないです。
そしてそういう旦那様候補が少なくなっているのも
少子化以上に事実ではないでしょうか?

いると思います、そう思わせてくれる旦那様候補。
私に限った話じゃなく、全ての女性に。
でもそういう男って、結局稀少価値が高くて、
自分が見えるところにいないんだよね。これが世の常。

BGM:郷ひろみ「お嫁サンバ」♪
「いかない〜でお嫁〜サン〜バ。ひとりのものにならないで〜。」


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