白い肌をしていると、誰かが云った。
薬の所為もあって眠気の多い私は、他人の会話に余り頓着することも無く けれど、夢現の最中、どうしても聴こえてくる他人同士の会話。
特別、色白な訳でも無いし 夏だろうが日焼け止めを一切使用しない肌は、勿論焼けてる。
色白いなぁ。 なのに …勿体無いね。
あぁ、普段何とも無いようで 傷痕のことを話したりもするんだ。 幾ら白いと云ってくれても、傷だらけの腕は、曝せない。 ケロイド体質だか何だか、なかなか赤味のとれない目立つ傷痕ばかりの腕。 傷痕が無ければよかった? 勿体無いかな。そんな風に云われるとは、思わなかった。
私に直接云うことは絶対無いのに 眠っていたら、そんな会話をしてるんだ、なんて思っただけ。
|