限定鼓動

2004年07月02日(金) 煩う

死にたくなる。
何気ない会話の中、
相手は何の気にも留めてないような言葉を、わざわざ拾ってしまって。
些細なことが気に掛かって、最近はずっとそう。

さっき夜回り先生の映像が流れた。
それを見るよう、母親から電話が掛かってきた。
別に見るのはいいけどさ。あたしだけが見て何になる?
あたしは夜回り先生の存在もリストカットも自殺についても、ある程度知ってる。
何も知らないあんたが、見たらいいんじゃない?
まぁどうせ、たとえ見たとしてもどうこうする気も無いんやから
いっそ知らん振りをしてくれた方が、よっぽどマシだ。

見るならあたしだけでなくて、周囲も見てくれなきゃ何も変わらない。
あたしだけでどうこう出来たなら、あたしはこんなに息苦しくなる前に
もっと何とかしたよ。
もがいて足掻いて、それでもどうにもならんくなったから
あんたらに話したんじゃないの。

あんたみたいな人、いーっぱいおるわ。って、それ
わざわざあたしに云うこと?
いっぱいおるなら良かったね。自分の娘だけが異常な訳じゃぁないんだって
少しは安心できたかしら。
リストカットを家族の所為だと云い切れはしないけど
(単にあたしがそれを選んだだけで、あたしの甘えであったんだから)
少しは自分たちにも何か考え直すところがあるかも知れない
その程度は思ってくれてもいいんじゃない?
思って考えた上で、考え直すところなんて無いって云うなら、それでいいからさ。

面倒になるわ、何もかも。
何も大して辛い目になんか遭ってないじゃないって、そう思うだろうけど
ただその些細なことが、生きることよりもしんどく感じるだけ。
あたしの中で、自分の命よりも重いだけのこと。


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陽 [MAIL]