この声が届くなら 枯れ果てるまで叫ぶのに
ひとつふたつ、拾い集める 溢したものを確かめながら ひらりふらり消えていった アナタの影を探しながら
掬い上げる数など知れて 取り零すものばかり増える ただ、失くしたくないのに その手を離したくはない、なのに
『ねぇ、どうせ居なくなるなら』 『あたしの傍に来ないで』
そんな我が儘通らないならさ
『拾った眼を逸らさないでよ』 『あたしが消えるその日まで』
せーの、で壊すまで
叫ぶ声が届くなら 声が枯れて喉潰しても その手をとれないのなら こんな両腕いらない
この声が届くなら アナタの為だけに音を紡ぐ その姿を見失うなら 色も形も何もいらない
この声が届くなら
アナタの名前だけ残して
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