ぶらんこ
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話せば話すほどに、これまで知り得なかった、その人の一面を知る。 それは思いもよらぬことで、新鮮な驚きで。 へぇ。。。。と思ったり、えぇぇぇ、、、とがっくりしたり。 自分とよく似ている・・と感じていたものは、少しずつ、ゆっくりとほどけていき、新しい何かが作られていく。わたしのなかで。 たぶんそれは「その人らしさ」みたいなもの・・なのかもしれない。わたしのなかの。
人を知る毎に、自分とは違う「何か」が増えていく。 決定的な違いを見つけることもある。 それは頼もしいような、頼りないよな、嬉しいような、淋しいよな・・・。 掴めそうで、はかない何か。
それが、ときになにかの拍子で、心地よい音がする。 心の奥深く、普段は気付かないようなところに、ちょうど良く置かれたように。 コトリ、と、音が聞こえてくる。 トクン、と、心は応える。 そんなとき、あぁわたしはこの人が好きだなぁ・・・と、思う。 知らされたいろんな違いも、知らないいろんなことも、すべて忘れてしまう。 どうだっていい。関係ない。 それくらい、素敵な響きがする。
そんな友人が何人かいる。 彼らは、それぞれにさりげなく、わたしを見てくれている。 知らん顔しながら、放っておきながら。。。。 彼らにとってのわたしも、そんな存在でありたい、と思う。 ありがとう。いつも感謝しています。
人は、自分のことがいちばん好きなのに、いつも自分以外の誰かを求めている。 自分のことで手一杯なくせに、いつも自分以外の誰かを気にかけようとする。 どうしてだろう? 自分に不足しているものを、その誰かで補おうとしているのかな?
自分とまったくおんなじな人なんて、いないだろう。 なのに、この世界のどこかに、そういう人がいるような気がする。 馬鹿げた考えかもしれないけれど、心のどこかで、そんな風に信じている。
その人と一緒にいると、どんな音が聞こえてくるのだろう。 心はどんな音で応えるのだろう。
それはそれは、素敵な響きだろうと思う。 ちいさな聞こえないくらいの音だけれど、それは始終、響いているような気がする。 お互いに出ない音を補い合うかのように、優しく響きあうような、そんな気がする。
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