ぶらんこ
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2005年04月10日(日) 自然に

我が家の庭にも春の訪れを感じる。
この庭で春を迎えるのは初めてのこと。
暖かくなり始めてから草取りばかりの日が続いていたのだが、春が来たおかげで、庭の先住人たちにあらためて会えたような気がする。
それがすごく嬉しい。

抜くのが勿体無くて放っておいたクローバーたちに小さな黄色い花が咲いた。
何度か植え替えたマンサクの木には可愛らしい赤い花。(初めて見た。)
名前のわからない木に、鮮やかな紫色にも見える桃色の花がつき、その隣には(驚いたことに)薄桃色のイワツツジの花が咲き始めた。
イワツツジが植わってるなんて今まで知らなかった。
芙蓉の木はとうとう芽吹き、もみじの葉は日に日に色を変えながら膨らんでいく。
そんな庭で、座ってちまちまと草を取ったり植物に水をやったりしていると、時間を忘れてしまう。
陽射しが案外強いときもあるし、花粉症なのか鼻水が出たり顔の皮膚が赤く痒くなったりもするけれど。
とてもとても、気持ちが良い。
いつまでもこうしていたい、と思うしあわせなひとときだ。

いつの間に増えた鉢植えの植物たちも、むくむく、しっかりと育っている。
冬の間、お日さまに当てるためにいちいち外へ出しては、夕方、冷え込む前に中へ入れる、という作業を繰り返していた。
正直なところ、ひょっとして無駄なことをしてるんじゃないかなぁ・・・と思ったこともあったので、今になってちょびっと申し訳なく思う。
枯れちゃってるのかも・・と思った子も、ちゃんと新しい芽を出してくれたし、株分けした子たちもそれぞれ元気。

そんな彼らの姿を見ていると、すごいなぁ・・・と、心から思う。
彼らは季節を感じ取り、成長していく。
たとえ死んでしまう種子だったとしても、その成長の過程のなかで、他の生命を育む。
それはきっと、自然の法則に身をまかせているのだろうなぁ・・・と思う。
自然の流れのなかで、自らの伸びゆく姿を信頼し、ただ、それに向かっていく。ということ。。。なのかなぁ。



「自然にまかせようと思う。」
昨夜そう言ったときに、こころは目を丸くして驚いていた。
そうして、うーん。。。と考え込み、そうだね、それが良いよね、と言った。
・・・何を感じたのだろうね?



自然にまかせよう、と、思う。
何かを無理に進めるのではなく。我慢するのでもなく。
いつも、自分のなかで大切にしていることを中心にして。心を開いて。
そうしたら、わからなくてもわからないなりに、進むべき道を見出すだろう。自然に道があらわれるのだろう。

もしかしたら、自然の法則って「愛」なのかな・・・と思う。

愛はすべてにかなう。
すべてにふさわしく、すべてを含む。

わたしは愛するひとになりたい。
自分の伸びゆく姿を想像し、それを心から信頼し。。。。



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