ぶらんこ
indexpastwill


2005年08月06日(土) view

病院の納涼祭があり、舞台上でソーラン節を踊ってきた。
新入職員(常勤)は参加義務があるのだそうで、やむなく。
わたしは「祭り」というものが苦手だ。
人込みが好きではないし、一種のトランス状態にあるようなあの独特の「熱気」に圧されてしまう。
遠くから眺める程度であれば良いのだけれど。


踊る直前になり、女性たちがお化粧を直しはじめた。(もう充分、美しいのに!)
と、その中のひとりがわたしに近づいてきて「やってあげる!」と言う。
彼女はわたしの顔を覗き込み、持っている道具からピンク色を選んでわたしの瞼に塗り始めた。
もっと華やかな感じにしなくっちゃ、ということらしいが、わたしは目をつむりながら、もうーどうにでもなれ、、、という気持ち。
そして、仕上がった顔を鏡で見てぎょっとしてしまう。なんじゃこれはー、誰だこの『女ノヒト』はー。
なのに彼女達は口をそろえてこう言うのだ。「すっごよく似合う。アイシャドウ、いつもしたら良いよー。」
人の見方って、なんでこうも違うのだろう。


たくさんの人たちが来ていた。
患者さんやご家族をはじめ、近所の人たち、病院職員、そしてその家族。
いろんな人を見ながら同僚と話をしていたのだけれど、ひょんなことから年齢の話になった。
そして、同じ患者さんを受け持っているケアマネージャーさんが、わたしと同じ歳だということを知らされ、
えーーーーーー。
心底、驚いた。
彼女はわたしよりももっともっともっと、上だと思っていた。
わたしの目はどうかしているのだろう。
それに、彼女だってわたしが同じ歳だと聞かされたら、わたしとおなじように感じるのかもしれないよ。
わー。これってすごいことだと思う。
わたしは人から見たわたしの姿・雰囲気というものを、まったく知らないのだろう。
人のさま見て我がさまを知れ、ということか。


いつも気軽に声をかけてくれるN君(ケアマネージャー)が言う。
「ストレス、あるんだろうね。」
ん?なんのこと?と思う。「なに?仕事のこと?患者さん?ストレス?わたしの?あ、家庭のこととか?」
彼は、いや、いろいろとストレスがあるんだろうなぁって思って、と言う。
あるかなぁ・・・・あるとは思うけど、なくはないと思うけど。。。。
考えるわたしを見て、「いろいろあっても内に溜め込んで笑ってるタイプでしょう〜。」と言う。
彼はちぃっと酔っていたので、口が滑らかみたい。
んーどうかなぁー。わからん。と、答えておく。(だんだん、面倒になってきた。)
「でもなんだかさー、もう長いこといるような感じだよねぇ。」
「いえ!まだまだ慣れなくて毎日が緊張の連続です!たぶんストレスも溜まってると思います!」
彼は腹を抱えて笑う。「そりゃないって。最高〜!」


人から見たわたし。わたしから見た誰か。
すべては見るひとの持つイメージ=まぼろしなのかもしれないなぁ。
それにしてもまだまだいろいろ、学ぶことが多いのは確かだと思う。。。。



marcellino |mail