ぶらんこ
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過去の出来事はいつまでもそこにある。 それを思い出そうと忘れてしまおうと、関係なく、その場所(時空?)に存在している。 それは消えることはないし、変えることも出来ない。
あるとき強烈に、そのときの匂いとか感触とか光の加減とかが、まるで今体験しているかのように蘇ってくることがある。 それは意識してではなく、何かのおりに、ふと。 もしも過去へタイムスリップしたらこんな感じなのかもしれない。(それとも、『してる』ってことなのかも?) 今ではもうすっかり忘れていた、そのとき湧き起こった自分の「感情」を感じたりもする。 悲しかったり、嬉しかったり、痛かったり。 嫌悪を感じたり、しあわせを感じたり。 でもそれを体験している自分は、そのときとは違う、「今」の自分だ。 実際体験していながらも、そんな自分をどこからか眺めているような。 そんなとき、「過去」を実感する。 過ぎ去ったこと。決別。 そして、とても神秘的な何かを感じる。
今日、映画を観に行った。 夏休み最後の日に、こころとふたりで。ずっと前からの約束で。 「鋼の錬金術師」 エドの選択。アルの選択。誰かの選択。 ふたりが決別した世界。 過去にとらわれず生きていく、ということ。
映画を観た後も、彼らの世界について考えてしまう。 生きて死んでいくということ。 等価交換。代償。錬成。 たぶん、わたしとこころ、それぞれがそれぞれ違う感じかたをしているだろう。 家に戻ってきてからも、わたしはまだ悲しい気持ちが心のどこかに残っている。 それはそれで良いことなのだろう。 あーあ。でも、夢に出てきそうな気もする。。。。エドもアルも笑っていると良いなぁ。。。。 そういえば、目覚めた後に夢を思い起こすことと、過去の記憶を思い出すことって、おなじことなのかもしれないね。
自己体験の反芻。 それは自分自身を癒すことだ。 そしてそれは、未来へと繋がる可能性なのだと思う。
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