ぶらんこ
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少し前に受け持っていた患者さんが亡くなった。 ぽっかりと心に穴が開いた気分だったのが、少しずつそのこと(たぶんそれは喪失の感覚)を受けいれられつつある。 というか、その穴を日々の雑事に紛らせ考えずにいることに慣れてきた感じの今日この頃。。。
来週から新しい患者さんを受け持つことになった。 病名こそは違えど、亡くなった患者さん同様、厚生大臣が定める特定疾患の難病の方である。
今日、ソーシャル・ワーカーさんからその方のケースの詳細を紹介していただいた。 難しいケース。 なんとなく・・・気が重い。。。
このところずっと、亡くなった患者さんに対し、はたして自分は何をしてきたのだろう、と考えていた。 なんにも出来なかったんじゃないか、と思う。 もっと何か出来たんじゃないか、と思う。 ああすれば良かった。こうすれば良かった。そういう想いを巡らせるときりがない。
でも、その人にとって何が出来るか、などと考えるのは危険な「驕り」でもあるような気がする。 わたしが彼との関わりのなかで何か(今こうして葛藤していることも含めて)を得たのだから、彼にとっても「何か」はあったのだ。 そう、思いたい。 なぜなら、人と人との関わりというものは、けっして一方通行ではないから。
もっと純粋な心で、患者さんに向かいたい。 純粋に、その人のもっているものすべてを認め、信頼したい。
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