ぶらんこ
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2008年03月07日(金) マカダーナ(ル)

♪ティーカ ルッカッ マーィ グァー フレンッ
スィーズ ジオンリ ワーナ ガッ

だいぶ前のことだが、懐かしい歌のフレーズをこころが歌っているので、「なんでこの歌知ってるの???」と聞いたことがある。
彼女は「知ってるよー。大好き!iPodにも入ってる!」と軽やかに答えた。
へぇそんなモンなのか。と思う。良い歌というのは時代を超えて愛されるのだなぁ。
♪スィー ザ グァーズ イン カリフォー ニアラム ホーピニ ッツ ゴー・・・
途中からわたしが「ザ・曖昧いんぐりっしゅ」で歌うと、「そんな歌詞ないし!」と笑われた。


先日、ずっと気になっていた先の歌のタイトルをこころに訊いた。
「"Cupid's chokehold"」との返事に「は?なんて???」と聞き返すこと何度か、そしてスペルも教えて貰う(情けない、)。

さて、検索するとYouTubeにアップされていたので早速聴いてみた。
・・・が、、、あれ???なんか違う、、、
どうやらあるフレーズだけを拝借して作られた(新しい人達の新しい)歌だったらしい。
更に調べてみると、Supertramp;Breakfast In Americaに辿り着いた。
これだよ、これ!(そう言えばCDも持っていた)
どおりで歌詞が違うワケ。


ということで、久しぶりにSupertrampのアルバム"Breakfast In America"を聴いている。
歌詞カードを見て初めて、「こんな内容だったんだ。。。」と思う。笑
意味なんか知らないまま歌ってたもんな〜。



この歌をいちばん最初に教えてくれたのは中学の頃の友人だ。
あの頃はラジカセと呼ばれる器械(?)が主流だった。
レコードを買うのは余程の場合のみ。大抵はラジオを聴きながら好きな音楽をカセットに録音する。
こころの時代での、CDを借りてきてiPodに入れる。ってのと同じような心境かもね。

さて、ある日その友人が流暢な英語でこの歌を歌っているのを「見て」、わたしは驚愕した。
「すっごい!やぁどやって覚えたわけーーー!!まぁこにも教えれー!!!」とかなんとか。
彼は顔を真っ赤にして、教えられるような代物じゃない。恥ずかしくて誰にも見せられん。と繰り返した。
けれども、(わたしの熱意が勝ったのだろう)彼は翌日、約束どおり秘密兵器を披露してくれた。


それは・・・大学ノートに書かれたカタカナの列だった。
正直、「凄い!!」と思った。心底、尊敬した。なんだこれーーー!こんなのリイチロウ(英語教師)は教えてくれなかったぞーーー。
もちろん、彼にも素直にそれを伝えた。
バカにされると思っていたのかもしれない。彼はわたしの反応にちょっと驚き、そして安心したようだった。
それから、どうやってこれを記したのか、というのを細かく教えてくれた。(非常に緻密な作業だった!)


ここに書いたカタカナ歌詞は、彼の書いてくれたものと一致してないかもしれない。でも、限りなく、あんな感じだった。
だから(だからこそ)、こころに「歌詞、違うし!」と言われたことは少なからずショックだった。
違うわけない。。。と思った。だから気になって、調べたのだ。
そもそも、歌そのものが違っていたということもあるのだが、今こうして歌詞カードを見て、にんまり。。。
ちゃんと合ってるじゃーん。
(とは言えども、意味を知らずにいたことは変わらないのだけれど)



カタカナ英語というのは今では誰もしないだろうな。
というか、「英語にカタカナで振り仮名が付いていると、却って英語の発音に悪い」と、弊害のように言われていると思う。

でも、それはきっと、ローマ字読みのカタカナの場合でしょ?atをアット、schoolをスクールとするような。
友人のカタカナ読みは違ったもんね〜。英語の発音のまま、カタカナにしてくれてたもんね〜。
やっぱり彼は凄い奴だったんだなーーー。と思う。
いつかまた会った時には、そのことを伝えたいな〜とも思っている。



ところで、こころが最初に日本へ帰国したとき(当時7歳)に、こんなことがあった。
「ねぇマミィ、"MacDonald"って日本語でなんて言うんだっけ?」
「なんて言うと思う?」
「えーと。。。マカダーナ・・マカダーナ(ル)???」

ルの部分を遠慮気に小声で言っていたのが、面白い。
マクドナルドだよ。と教えてあげると、あぁ!そうだった!!と、声を上げていた。
いとこ達に笑われたのが、幼いながらも傷ついたのか、或いは「郷に入れば郷に従え」というものを自然と身に付けたのか。
けっしてバカにして笑ってたわけではない。ということは、わかったらしいけれど。


英語読みからはなかなか到達しない日本のカタカナ読み(英語)。
でも、マカダーナ(ル)方式のカタカナ日本語は、英語にかなり近づくのであった。





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