2004年08月21日(土)_
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乗鞍1日目
以前から「乗鞍へ走りに行こう」という話があったが、それがこの週末に実現した。忍者麺は来週にレースの乗鞍が控えているため、今回は参加せず、走り屋さんと2人で走りに行った。
平日は毎日4時間睡眠で睡眠不足が続いていたが、金曜日の夜に準備を始めると、結局この日も3時間くらいしか寝れなかった。寝不足できついが、それ以上にワクワクする。
朝8時半頃、走り屋さんが車で迎えに来てくれた。会津や美ヶ原の時と違って走り屋さんの車なので、ほんとに「走り屋」の車。初めて見たけど、やはりかっこよかった。
車の屋根にロード2台を載せ、出発。R246、相模川沿い、裏道を通って中央道へ。松本ICで下りると、R158で乗鞍を目指す。途中のローソンで2日分の食材や飲み物などを買いだし。
街を外れて、ずいぶんと山奥に来たところのそば屋で昼食。全部木で作られた、いい感じの店だった。天ぷらそばと自分で作るソフトクリームを食べる。どちらもおいしかった。
この店では衛星のチャンネルだと思うが、見た事のないアメリカのアニメが設置された大型テレビに映されていた。なんとなく見てしまって、なかなかおもしろかった。
乗鞍へ向かうR158は山岳地帯のため、トンネルが多い。かなり昔に簡素に作られてそのままという雰囲気のトンネルばかりで、道幅が狭く、路面は荒れてガタガタしている。
車でも不快感を感じるガタガタの路面だが、自転車だったら最悪だろう。しかし、この道で大学の自転車サークルの合宿っぽい5人ほどの集団を見かけた。それも4グループほど。恐らく皆同じサークルだろう。
どのグループも5人中2人は女性で、こんな山ばかりできついエリアを、それもこんな道の悪い暗いトンネルを、荷物満載のMTBで走りきっているのはすごいなぁと感心した。
おれが所属していた自転車サークルも、今となってはやる気のある人が少ないと聞いている。合宿なども年々楽なコースで距離も短くなってきているとか。夏合宿でこんなすごい所を走っている彼らを少しでも見習ってもらいたいなぁと思った。
乗鞍温泉からは一ノ瀬キャンプ場へ続く道へ。駐車場からキャンプ場まで遊歩道を歩いて行くのだが、これがかなり遠くてまいった。ただ歩くだけならむしろ景色を楽しめていいが、たくさんの荷物を持って移動するには厳しい距離だった。
キャンプ場でテントを設営すると、車に戻り、自転車を降ろして出発の準備。今日は乗鞍を上って帰ってくるだけの予定。時刻はすでに16:20を回っていた。
自転車は夏休みに走った以来。臨時で間に合わせたシマノホイールを装備してからは初めてだ。キシリSLからR540に換えたら重く感じるはずだが、キャリアや荷物がなくなったので、むしろ軽く感じる。
乗鞍といえばヒルクライムレースが有名で、それが来週に控えているわけだが、今回はレースでも何でもなく、ただツーリングをしにやってきているので、特にTTをやるわけでもなく、景色を楽しみながら上る。
スタート地点がすでに標高1400mもあり、頂上は2715mで日本の道路最高地点。国道の最高地点である渋峠(2172m)より500m以上も高い。当然、気温も低く、防寒対策が必要だ。
出発するときの気温は21℃ほどで、涼しくて気持ちいい。しかし、これから頂上まで1300mアップ。「100m上昇で1℃下がる法則」に当てはめると……13℃下がって8℃!! これはすごそうだ。
8℃といったらほとんど冷蔵庫。あまりに現実の感覚とかけ離れているので、2人で「あれ? 100mで1℃じゃなかったでしたっけ?」と疑ったほどだ。(ちなみに、標高100m上がるごとに下がる温度は0.6℃みたいですね…:追記)
乗鞍エコーラインを上り出す。ここは来週行われるヒルクライムレースと同じコース。勾配は緩くて、美ヶ原と比べるとかなり楽だ。会話をしながらイーブンペースで上っていく。
ゲートまで上ってくると、午後6時で道が閉じられるという看板があった。とりあえず行けるところまで行く事にして、先に進む。ここからはマイカー規制で一般車は入ってこれない。バスとタクシーと自転車だけが走れる(徒歩もOKっぽい)。
ジワジワと高度を上げていき、しっかり100mごとに1℃下がる。走っているから寒さが気にならないが、下りは恐ろしく寒そうだ。そう、S720iは高度や気温などまでリアルタイムで知ることができて楽しい。
木々の間を抜けてしばらく上っていくと、遙か上の山肌に道が見える。そして、そこまでも幾重にも連なるつづら折れの道が。その眺めがとても印象的だった。
「お〜、あんな高いところまで行くのか、よしがんばって上ってやろうじゃないか!!」とやる気が出てくる。さすが乗鞍。やはり長野県は景色のよい、走り応えのある坂道がたくさんあって素晴らしい。
見える景色がどんどんよくなり、写真を撮ってばかりでなかなか先に進めないという嬉しい状況がどこまでも続いた。時間が遅かったが、下ってくるサイクリストもちらほら。気持ちよく挨拶を交わす。
写真を撮りながらのんびり上っていたので、いつの間にか道が閉じられる午後6時に近づいてきた。ふと、反対側の山肌に点滅灯を点けた車が走っているのが見えた。
それは道路を管理する人の車で、時間切れで返されることになった。残念だが、仕方ない。今日は標高2265m地点までで引き返す。明日は頂上まで上ろう。
気温は12℃まで下がっていて、ウィンドブレーカーを着て下るが、寒さが体を突き抜ける。すでに入口のゲートは閉じられていて車が上ってこないことが保障されているので、道幅をフルに使って思いっきりダウンヒルを楽しめた。
路面が荒れている所以外は、爽快な下りを楽しめた。途中にあるメチャクチャ荒れているところは、なんとかしてもらいたいものだ。レースの難関区間として、名物として残してあるつもりなのだろうか。
下りきったときは体が冷えきって凍えていた。車に自転車を乗せ、湯けむり館という温泉へ。温泉に入って、生き返った。そういえば、温泉って久しぶりに入ったなぁ。
すでに真っ暗となった駐車場へ車を停め、キャンプ場へ向かう。遊歩道は真っ暗。ここで自転車のライトが活躍する。キャットアイのEL400は小型で携帯がよく、持ちやすいので懐中電灯代わりに使える。
テントまでやってくると、ガスでお湯を沸かし、スパゲッティを茹でる。コンビニで買っておいたたらこのソースをかけてかき混ぜ、海苔をちらせば夕飯の完成。
これは2年前のロングツーリングでの定番の夕食だった。前半はコンビニ飯、中盤は御飯を炊いてレトルトだったので、後半での定番。簡単だしうまいし荷物にならないので、よく食べた。
これは走り屋さんがロングツーリングをしたときも同じだったので、2人共、このスパゲッティの夕飯で旅を思い出して当時を懐かしんだ。
宿で快適な宿泊もいいが、自然に囲まれたキャンプ場に自分のテントを張り、アウトドアをしながら非日常の生活を送るのも、とても楽しい。テントはロングツーリング以来なので、かなり久しぶりだった。
夕飯を食べ終わった後も走り屋さんと色々と語り合い、とても有意義な時間を過ごした。余計な雑音のしない、静かな夜。水の流れる音や鈴虫の鳴き声などをBGMにするのもよかったが、近くにいた3人組みが遅くまでしゃべっていたので、耳栓をしてシュラフの中で眠りについた。
地図:■ データ:■ 走行距離:34.9km 走行時間:1h 48m 31s 平均速度:19.4km/h 最高速度:56.4km/h 上昇距離:885m 積算距離:6182km(ロード) カロリー消費量:520kcal 身長/体重:178cm/54.0kg
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