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スナの自由気ままな画像付き日記
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2004年11月14日(日)_
日々の生活の積み重ねが健康を左右する


10/18のSUNA Lifeに引き続き、健康診断の結果について。前回は「総合評価は健康」だった事と、体格上、BMIが低めだった事、スポーツ心臓ゆえに洞性徐脈だった事と、その内容に触れた。今回は、血圧と血液について。

まず、血圧検査の結果は最大血圧が122(基準値90〜139)、最低血圧が74(基準値10〜89)と、良好な結果だった。ちなみに、血圧とは、血液が血管の中を流れる時に血管の壁を押し広げていく圧力の事で、心臓が収縮する時の圧力を最高血圧、心臓に拡張する時の圧力を最低血圧と呼ぶ。

おれには当てはまらなかったが、血圧が基準値以上である「高血圧」は、非常にリスクの高い状態だ。血圧が高いと、血管への負担が大きくなり、やがて血管が破裂することもある。

脳卒中、心不全、心筋梗塞、腎硬化症などを引き起こす可能性がある高血圧。これが恐ろしいのは、自覚症状をほとんど伴わない点だと言われている。気付かないうちに血圧が高くなっていて、いつの間にか脳梗塞になっていた。そして気付いたときはもう手遅れ、という不幸なパターンもあるだろう。

大切な事は、定期的な検査だろう。簡単で時間もかからない検査なので、測りやすい部類の検査だと思う。会社では年に1度、健康診断を行う。家には血圧計はないけれど、これで一応定期的に検査できるので、今のところは大丈夫だろう。でも、年をとったら家でも測れるように血圧計を買っておいた方がいいかもしれない。

次に、血液検査の結果について。血液には様々な成分があり、今回の検査対象となったのは「赤血球数」、「ヘモグロビン」、「ヘマトクリット」、「白血球数」、「総コレステロール」、「HDLコレステロール」、「中性脂肪」。

なお、ここで示す基準値とは結果の用紙に書かれていたもので、自分の年齢や性別を考慮した値となっている。そのため、女性や年齢が離れている人はこの限りではない(特に女性と男性ではかなり基準値が違う)。

■赤血球…酸素を体内に運ぶ役割を担う。基準値は400〜539(万個/マイクロリットル)で、結果は475。ちょうど基準範囲の真ん中で、いい結果だった。この値が高いと多血症、低いと貧血の疑いがある。

■ヘモグロビン…赤血球に含まれ、赤血球の「酸素を運ぶ」という役割の中心物質。基準値は13.0〜16.6(g/dl)で、結果は14.8で、これも問題ない。これが高いと多血症、低いと貧血、肝硬変、白血病、悪性腫脹の疑いがある。

■ヘマトクリット…全血液中に(酸素を細胞に運ぶ)赤血球がどのくらいの容積を占めているかを表している。基準値は38.0〜48.9(%)で、結果は43.2。これも標準的な結果となった。

このヘマクトリット値は、スポーツの世界ではよく出てくる名前で、自転車ロードレースのドーピング検査について言えば、この値が50を越えるとドーピング検査が陽性となるらしい。

絶えず酸素を全身に運ばなければならないロードレースにおいて、ヘマトクリットが多い事は非常に有利になる。高地トレーニングを行うと、薄い酸素の環境でも体に酸素を運ぶためにヘマトクリット値が上がるという。

■白血球…細菌やウイルスなどの侵入に対して、体を防御する役目を担う。基準値は3200〜8500(個/マイクロリットル)で、結果は5000。この値が高いと感染症(球菌など)や腫脹、造血器疾患、低いと感染症(ウイルス)、血液疾患の疑いがある。

■総コレステロール…血液中に含まれるコレステロールの量を示す。基準値は140〜219(mg/dl)で、結果は172で、問題ないだろう。高いと動脈硬化になる可能性が高くなり、低いと肝障害の疑いがある。

■HDLコレステロール…いわゆる「善玉コレステロール」で、体細胞の余分なコレステロールを肝臓へ運搬する役割を担う。基準値は40〜99(mg/dl)で、結果は93。これは高いほどいいので、93はかなりいい結果だと思う。低い場合は冠動脈硬化になる可能性が上がるという。

■中性脂肪…体脂肪の95%を占め、身体のエネルギー源となる。基準値は35〜149(mg/dl)で、結果は36。この値が高いと動脈硬化、糖尿病、脂肪肝、低いと甲状腺機能亢進病、肝臓病の疑いがある。

基準値以下でも問題があるが、36[mg/dl]は基準値内でありながらかなり低い値であり、中性脂肪が高い人が増えている現代において、かなり良好な結果だと思う。

大昔は飢餓に備えて中性脂肪を溜めるというシステムが必要だったが、飽食の現代においては、日常生活を送る上では必ずしも必要ではなくなっている。しかし現代人の多くはこのシステムのおかげで過剰な中性脂肪を体に蓄えている。

今は、食生活や運動量に気をつけていないと、自然に中性脂肪が増えていってしまうような時代。脂質の多い物を食べ、それでいて運動はあまりしない人が多い。

「いかに楽に物事を実現するか」を追求してきた結果が、現代である。楽して移動する、歩き回らなくても買い物ができる、など、便利になる一方で、摂取したエネルギーを消費する機会がどんどん減ってきた。

これだけ科学や医療が発達し、分析されているのにのにも関わらず、現代人が(無駄に)肥満傾向にあるのは、残念だ。地球上で最も高い知能を持っていながら、それを活かしていないのだから。

生まれ持った体質などもあるだろうが、食生活に気をつけ、毎日とまでいかなくても(できれば理想)、週に1度くらい運動する習慣をつけるだけでも、体質は変わってくるはず。

それらは、すぐには効果が現れないかもしれないが、5年後10年後、それ以降、それまでの生活を続けていた自分と比べれば、効果は計り知れないだろう。

病気になってからでは遅い。病気になってからでも治療によって治す事はできるが、それにかかる費用や苦痛や時間などを考えると、そもそも病気にならないようにする方がいいに決まっている。

病気にならないように気をつけいてもなる事もあるだろう。しかし、気をつけないで病気になったなら、対策をする余地があったのにしなかった当然の結果ということになる。

なったらなったでしょうがないと割り切っている人もいるかもしれないが、親しい人にも大きな負担や迷惑を与えることを考えてもらいたい。今さえよければそれでいい、10年後の自分なんか知るか、という人は、10年後に後悔することになるだろう。

今の自分は、過去の自分の生活の積み重ねで構成されている。生まれてから毎日、1日の例外もなく。日々の食生活、生活習慣の結果は蓄積される。悪い要素も良い要素も。

おれが今回の結果に自信があったのには理由がある。食生活や運動する習慣など、良い要素を積み重ねてきたからだ。いきなり悪い要素をゼロにして良い要素を倍増する方法はない(逆はありそうだけど)。これからも、日々、良い要素を積み重ねる努力をして、健康な体を維持していきたい。
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