2004年05月15日(土) |
水に書く・・・(囚われない、こだわらない心) |
ごめんなさい。 お返事をお待ち頂いている方が、沢山いらっしゃいますが、 本日は「AYAダイアリー」の中で、 みなさんに共通する事について、先にお伝えしたいと思います。 どうか、 お返事をお待ちの相談者の方々、もうしばらくお待ち下さい。 誠に申し訳ありません。
先日から、日記の中では、 「己を変える」という事について、お伝えしてきました。
相談者の殆どの方は、 自分を冷静に視つめ、何が必要なのか・・ 常に、考えていたご様子で、 私の元には沢山のご報告が届いています。
色んな言葉がありますが、 そのどれもが、先に繋がる嬉しき学びに満ちたものです。
今日は、 過去に対面鑑定をした方の実話からお話していきます。 詳細な事については、 許可が頂けませんでしたので、お話できません。 どうか、ご了承下さい。
この方は女性です。 復縁を願い・・ご祈祷をされていました。 過去の恋愛関係は、華やかで、 数々の男性からプロポーズを受けた経験があり、 決して、魅力の無い方ではありません。
彼女は、新しい出逢いではなく、 過去の恋愛関係の中での一人の男性に、強く執着されていました。
「あの人を、どしても忘れられない・・」 それが、彼女の悩み、苦しみ、悲しみ、 そして、憎しみを生み出していました。
女性ならば、 一度は経験した方や友人の相談として、 聴いた事がある方も大勢いらしゃるのではないでしょうか。
誰もが、陥る事です。 恋愛だけではなく、過去の業績・・又は、過去の若々しい自分・・ 物質世界で言えば、 ブランド類やお金・・と言った、人よりも優越感を持てるもの・・ 精神世界で言えば、 悩みも苦しみも無かった、子供の頃・・無邪気に笑えたあの頃・・
「あの頃に、戻れたら・・あのままだったら、きっと・・」 誰もが、 過去の自分を振り返った時に思います。 勿論、私も同じです。 貴方と同じで・・ あの時・・あんな選択さえしなかったら・・ と、何度も、何度も、思い、自分を責め・・ 後ろばかりを振り返っていた時期がありました。
全ての人に、共通する悩みです。 生きている限り・・誰でもが同じように、つまずきます。 この学びは、全ての人に共通の事です。 決して、 貴方がおかしいのではありません。 皆、同じなのです。 幸せになる為には、 どうしても避けては通れない、重要な学びなのです。
ユタの私は、何と言ったか・・・・ただ、一言。
『水に・・書け・・』
お釈迦様の教えの中に、 「岩に文字を書く人」 「砂に文字を書く人」 「水に文字を書く人」 というお話があります。 ユタの私は、この事を言っているのです。
「岩に文字を書く人」は、 常に忘れません・・後々まで、残ります。一生背負う。 その人が亡くなっても、残っている・・もしかしたら、 子孫が、それを受け継ぐ・・時代劇のの敵討ちのように・・・
「砂に文字を書く人」は、 岩よりも、残る期間は短い。風が吹けば文字は消えます。 けれど、風が起きるのを待つしかない・・ その時間は永遠かもしれない・・外の世界に頼るのだから・・
「水に文字を書く人」は、 岩よりも、砂よりも簡単に消えます。 水に書いた文字は、書き終わらない内に流れ始める・・ 水は次々と生み育む性質だから・・・水は内の世界にある・・
和解する時に、 世間一般で、言われる言葉・・「水に流す・・」
貴方が囚われているその思いを、心の中の水に書くのです。 否定するのではなく、 抑え付けるでもなく、 逃げ出すのでもなく、 浸り溺れるのでもなく、 ただ、静かにその思いを心の水の中に書く・・・
ただ、静かに、流れていく様子を視つめる・・・ 泣いてもいい・・・ 悲しんでもいい・・ もがいてもいい・・ ただ、静かな涙で、文字を、思いを、流す・・・
一人の人・・一つの事・・それに囚われない。こだわらない。 全て、同じです。
こだわるから、苦しくなる・・ 囚われるから、苦しくなる・・
お釈迦様からの「苦」を滅する教えです。
突然ですが・・六明師が何故、 相談者の方々に、ご自分の宗派をお勧めしないのか・・
ユタの私が現われる前・・私は、在家信者になりたいと申し出ました。 六明師は、それを許さなかった。 僧侶なのに、何故? 六明師は、ご自分の宗派に、一切こだわってはいないからです。
信仰の中での争いは、常に、 我が宗派が真理である・・この教えが正しい・・という考えから生まれます。
「天国と地獄」という過去の日記に簡単に書きましたが、 我が、我が、と言葉を上げている時には、必ず、争いが起ります。
「己を変える」それを行なう時、 必ず、過去の自分は 「あの時の私は、・・私は、・・」と言う。
それを黙って聴いてあげる事です。 母の日の貴方がしたように、ただ静かに聴いてあげる事。 心を傾け・・傾聴するのです。
そして、 澄んだ水に、その思いを書く・・ 今迄、固く険しい氷だった過去の貴方は、 ゆっくりと解けて水になります。
「氷と水」 どちらも性質は、同じです。 氷は染まりませんが、水はどんな色にも染まります。 氷をコップに入れると隙間だらけですが、水には隙間はありません。 氷は体を冷やし、体を傷めますが、水は全ての生命の源です。
透明な澄んだ水・・全てを生む水・・優しく助ける水・・ そんな『命の水』を心に描いて下さい。
悲しみ、苦しみ、切なさ、もどかしさ、悔やみ、許せない思い・・全て、 ありのままの貴方の言葉で、書いて下さい。 そして、 それが流れていくのをただ静かに視つめるのです。
感謝の心で流す・・・ありがとうの思いを込めて・・ 今の貴方は、過去の貴方がいたからこそ、今ここにいるのです。 あの人がいたからこそ、愛を知る事ができた貴方がいるのです。 貴方が受けている事は、貴方にとって、どうしても必要な学び。
貴方が本当に変わる為には、どうしても必要な大切な事なのです。
今の貴方は、 それを越える事ができるからこそ、与えられているのです。 大いなる高次元の力・・神仏は、貴方を認めて下さっているのです。
貴方の中には、 貴方が知らない、想像もつかない程の量の水が流れています。 体の中の水は、毎日、毎日、湧き出る泉のように、 貴方の命を育んでいるのです。
貴方が、 その水を凍らす事がないように・・・ 水の流れを止める事がないように・・・ 砂や岩にさえぎられる事がないように・・ 心から願います。
貴方の中にある水は、常に満たされているのです。 水は、光の元から流れているのです。 そして、 貴方の中の光や水は、大いなる力と繋がっているのです。 貴方の本当の幸せと繋がっているのです。
貴方を常に、守ります。 貴方の幸せを祈ります。 心を込めて。
−AYA−
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