ハッピーステップ
泥沼生活から、這い上がった軌跡(日記のはじめのほう)を書いた後
最近では、日常の感じた事をつらつらと、不定期に更新中ですm(_ _ )m

2003年10月27日(月) 第53章 迷いの中の至福(続き)

いつでも、なにがあっても、津川さんに助けられた。  




ある日、私は、日ごろのお礼のつもりで、津川さんのために
手料理でもてなそうと考えた。 

はじめて食べてもらう私の料理である。
おいしいと、言ってもらいたい。
津川さんの好きだろうと思われる食材を買い込んで、
たくさんの手料理を作り、津川さんを家に招待した。



彼は、どれもこれも、「すごくおいしいよ。」そう言って、
たくさん食べてくれた。
一品一品、噛み締めながら、
そして、楽しい会話を交わしながらの和やかな食事風景。
あきらちゃんと一緒にいるときには、決してみられなかった光景である。
私は、幸せだった。

食後も、楽しく、二人で至福の時を過ごしていた。



のんびりと、二人で楽しくすごしていたその時、
家のチャイムがなった。

一瞬、途切れる会話。。。

予感がした。。。。
あきらちゃんだ!
なぜか、そうだと思った。


私がなかなか立ち上がらないので、津川さんが、
「見てくれば?」と言っている。

津川さんも、何かを感じ取ったのかもわからない。
その間にも、ドアをノックする音や、チャイムは、何度もなった。


恐る恐る、ドアに近づき、のぞき穴に目を近づけた。

・・・・が、そこには、もう誰もいなかった。


「ベランダから、見てみれば?」と、津川さんが言う。
私は、その通りにした。



通りに面したベランダに出て、下を見下ろした。。。
私は、唖然とした。



そこには、外灯にうっすらと照らされた、
あきらちゃんが、こちらを見上げ、立っていた。





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