けろよんの日記
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2005年10月14日(金) 大奥〜華の乱〜 第一話 修羅場

 スタート前からシリーズ最高傑作と
呼び声が高い・・・らしい。ホンマか?
うかつにも最初の8分を見逃してしまったが、
まあよしとしましょう。
 しっかし、今回の女優さんの選定。
何とも微妙な線ですわね。ほほほ。
内山理名が主役安子で、愛妾お伝の方が小池栄子、
御台所信子が藤原紀香、大奥総取締役右衛門佐が高岡早紀に
大典侍が中山忍。
各自そこそこに売れたので名前も顔も存じておりますが、
第一線!とは言いがたい。何やら手垢のついた感じは
どうしても否めません。
第三シリーズは年長組(に入るのだよな。)の藤原紀香が
どう締めてくれるか期待半分かな〜と思いながら見とったのですが。

 考えたら徳川綱吉の時代って時代的にも元禄繚乱で、
文化華やかなりし頃。この綱吉君が歴代将軍中ベスト3に
入る女癖の悪さであり数でいうと11代様が断トツですが、
癖の悪さというと何といってもこの方。
跡継ぎ問題を巡って最後まで揉めた将軍様というところもポイント。

 そうなんです。チャンチャンバラバラが一番ありそうといえばありそう。
つまり話がどうしたって派手になるのでそんなに女優さんの“華”に
こだわらなくともストーリーだけでも結構引っ張っていけそう
ということです。
(ま、ちょっとタイトルがタイトルなんで寂しい感もありますが。)
 逆にひと癖もふた癖もある同列の女優さんを集めて
バトラせてみる方が臨床感出てドキドキするかもしれません♪
昨秋の「黒革の手帳」のように大バケする女優さんが出るかも〜。うふふ。
 まさかプロデューサーそこまで考えてこの配役にしたんじゃないでしょうね?
だったらもう脱帽もんです。

 後は谷原章介(ハラショーだって。ぷぷぷ)。
綱吉像はエロ親父極まれり!の津川雅彦氏で固定されていたのですが、
今回典型的なマザコン青年。しかもどことなく粘着質な気性を非常に
現代的に演じており、ま、これもありかな〜と思わせられる。
 桂昌院を演ずる江波杏子は姑役をやらせたら野際陽子とタイマン張れる
(と個人的に思っている)女優さんだし。
 眉毛薄くて怖い小池栄子ちゃんもやる気満々ですわ。
(83では星野智子がごっついしおらしいお伝様を演じてました。)
ちょっとどうかな〜なのが右衛門佐と大典侍。
右衛門佐は絶世の美女かつ東西一の教養人という設定なんで、
もちょっと頭の良さそうな人がいいな〜。
で、高岡がやはり美女の誉れ高い大典侍でもよかったんでは?

 68,83の大奥と新世紀版の一番大きな違いは、
まず1年だらだらと大奥誕生からその終焉までを取上げるのではなく、
各クール毎に時代設定をしてその中で主人公がどう生きるかという
メインテーマを作ること。
それからスターウォーズのように時代を前後左右にして発表すること。
のこの2つ。これは時代の差もありますね。

 でも、まさかここで牧野安子が取上げられるとは思いませんでした〜。
最初はけっと思っておりましたが、じっくり思い起こせばこんな上手い
導入はないんですわ。
大奥に新参者として入っていくという仕掛けは有りがちかもしれません。
が、その新参者が最高権力者に母親を手篭めにされ、自身も夫と別れ
させられた女性。そうフクザツな事情と心境を持つ安子。
嫌でも今後が気になるじゃありませんか。
テレビの視聴者も恐々と伏魔殿にとっついて入っていける。
そして、その素顔の地味さも視聴者として自分を重ね合わせるのにぴったり。ふふふふふ。
さてさてこの先どういうオチが来るか楽しみです。


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