けろよんの日記
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2005年12月21日(水) レ・ミゼラブル〜マチネ〜

娘が保育所誕生会のため有給取得。
午後よりは外出します。と保育所には断りレ・ミゼ〜。

大学時代よりの友人Tさんも誘うと彼女も偶然有給取得
していたため、ご一緒することになった。
職場御用繁多、男児2名の母であるため大人だけで
観劇は難しいのだ。

座席はナント1階9列28番
当日券だというのに未だ嘗てない上席。
思いっきりセンターでもしや花束が届くかもとドキドキ。
(多分山口ジャン・バルジャンではないことと東京ではないというのが
 大きい)

今井ジャン・バルジャン 
安定した歌と演技。不満はございません。
しかし、下向いた囚人の群れの中で「あ、あれが今井さん!」と
判別するのは不可でした。(笑)

岡ジャベール
結局3回とも岡ジャベールだった。
最初の30分くらいは「うーん?」という感じなのだけど、
途中からすごく声に伸びが出て、「Stars」や「ジャベールの死」の
時の歌声の艶やかさには感服です。

坂本エポニーヌ
同じく3回とも坂本エポニーヌ。
他の2人を聞いていないのでナントもいえないのだが、
島田エポを彷彿させるような個性のある声で非常に好感度高し。
「On my own」の後、コートを跳ね上げて振り返りもせずに走っていく
姿が印象的。

井料ファンテーヌ
今にも倒れるんじゃないかという足の細さ。
最も病人らしいファンテーヌって感じ。
声も細いし、と思っていたら「I dreamed a dream」の声量で
この方の真価を聞いた!と思いました。

河野コゼット
芸達者とでも申しますか、天然入ってる西浦コゼットとは対極的だな〜。
すごく演技しているという気がしました。安定感はあるけど、
しっかり物のおねーさんって感じ。
岡田マリウスとは会ってるかも。泉見マリウス&西浦コゼットとは平均年齢
が7〜8歳高そうに見えるペアでした。

岡田マリウス
「愛してるといってくれ」でヒロインの幼馴染役やってた人ですな。
いやあ、良かったわマリウス。意外にも。
すごく大人っぽく、また堅物という印象も受けました。
革命に生きる筈なのに恋に落ちてしまったという戸惑いが
とてもよく出ていて。今までのマリウスの中でも出色かも?
歌もよくEmpty chair の歌なんか泣きそうでしたわ。
後はジャン・バルジャンの告白の際の演技が一番原作通り
(え?義父は前科者だったのか?と、一瞬にして軽蔑・冷淡に
 なる。さっさと出て行けコゼットのためによ。)
泉見マリウスはえーえーどうしよーでもお義父さんが出てくっていうのなら
コゼットのためになるのならなんて感じであどけない。

佐藤テナルディエ&田中マダム・テナルディエ
庶民のパワー炸裂という明るめのテナルディエ夫妻。
どちらかというとこちらの解釈が好き。憎めない。
マダムの「かねがぁさきだああぁ」にはもう一度にファンになりました。

とにかくもう舞台が近いものだからオペラグラスなしでも
演技がよく見え新発見も沢山!アンジョルラスが後で給仕で登場するのも
すごくよく解ったよ〜。感動。

残念ながら花束はワタクシをさけるように投げられました。
Tさんは隣の小父さんがあげるといってもらってました。いいなあぁ。
1部と2部で座席交代したのよね。

後はファンサービスデイということで
テナルディエ夫妻のトークとアンサンブルの方々の紹介。
曲中の2曲をアレンジしたものを披露されました。
いやあええもン聞かせてもらった。

今回はますますボトムアップ!というかアンサンブルの方々が
それぞれプリンシパルになっても不思議ではない歌唱力。
日本のミュージカルの層は厚くなったのだなあと実感させられました。
レ・ミゼはプリンシパルだけでは出来ないミュージカルなので、
これからも進化し続けるのだろうと思います。


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