LOTUS BLOOM 通信(英語・翻訳学習編)<2007年4月6日〜>
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2004年12月21日(火) 「生命に関わる仕事」の実感

ウチの会社のビジョンのひとつとして、「医療従事者・医療機関への情報・サービスの提供を通じ、患者さんがより質の高い医療を受けられる社会を実現する」というのがある。「医師は日常の業務が多忙にもかかわらず、意欲的に研究や情報収集に取り組み、患者さんのために、より安全でより効果の高い治療法や医薬品を求めておられる。私どもは、そのような先生方に対し、必要とされる情報を、正しく、早く、わかりやすくご提供することで、少しでもお役立ちたい」というのがそのココロ。それに惹かれ、「わかりやすい形で『社会貢献』ができそう」ということに魅力を感じたのも、この会社に決めた理由のひとつだった。

今朝2つあった訪問先のうち、2件目の案件。 ある希少な病気に有効だとして開発・販売されている薬について、医師の認知度をあげるためのプロモーションについて相談したい、という内容だった。100万人に1人と言われるこの病気には、これが唯一の有効な薬剤なのだとか。で、その会社が前もって自分たちでリサーチした結果を参考に見せてもらった。その概要。
−○○科(その疾患の専門と思われる科目)に属している医師のうち、20%がその疾患を知らない
−そのほかの科目では、半数以上がその疾患を知らない
−その疾患であると認識されていても、有効性が低いとされている別の薬剤を投与されているケースが半数以上

この病気、適切に処置・治療しないと、死に到ってしまう可能性も低くはない。それなのに、専門ではなく、医師のところで病気の存在すら知らない、現在も治療を受けている患者さんが少なからずいるという現実。

「有効な薬があるのに、ドクターがそれを知らないで適正な治療を受けられないとしたら、つらいよね。 もし、それが身内だとしたら、なんて思うと。 やりがいを感じないわけにはいかないよね。」と上司。

少しでも多くの先生たちにこの病気のことを、この薬のことを知ってもらいたい。自分の仕事を通して、救える生命があるかもしれない。クライアントさんにとってもウチの会社にとっても、売り上げや金額は二の次とした意義がそこにはある。 

仕事に関して、こんなに強く使命を感じたのは初めてのこと。 医薬品の知識についてはまだまだ素人同然ですが、今の私にできることを精一杯やらせていただきます。


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