遠くにみえるあの花火に
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2005年03月23日(水) 安全でも適切でもない人生ほど美しい

久しぶりに
「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」を読み返しています。
この小説が発売されたのが2002年の3月ということで、
もうまる3年も前に出た小説ということになります。

なんだか信じられない思いで「2002年」という数字を眺め、
この小説が出たばかりの頃に交わされた会話の、
近くて遠い、
でも、つい昨日のことのような、
親しくてやさしくて温かい感じのことを、
いろいろと思い出しました。

あの頃みえなかった、この短編集の良さが、
また違った形でみえたりもして、
3年という月日の、長いような短いような、微妙な感じを味わっています。

もちろん、この短編集の、
あの表紙と同じような、読んだ後のつるりとした手触りや、
どこか明るい印象のする、安全でも適切でもない人生の一場面のそれぞれも、
ちゃんと感じて味わっています。





「トニー滝谷」について書こうと思うと、
まず最初に浮かんでくるのが、いくつかの美しい映像のことで、
映画のことはよくわからないけれど、
独特な角度で切り取られた画面の、
その空の美しさにぼおっとなったことを覚えています。


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