ふつうのおんな

2004年12月19日(日) 入院中の様子1

18日>
ベッドで横たわっている母は確かに黄色い。
黄疸が出ているというのが解るが、なぜ先週あったときは気がつかなかったんだろう。
化粧していたから?
それにしても解りそうなものだから、きっと急激に変わったんだろう。
しかしこれほどハイスピードで目に見えて悪くなるなんてあまり例がないらしい。

14時ごろには病院を出て、仕事に行くつもりだったので母にもそう伝えていたが13時半になってから「ご飯食べないの?」としきりに聞いてくる。
何か食べたいのかなと思って聞くと、デパートの地下の和風の弁当なら食べられるかもしれないから一緒に食べよう と。
胃はまともに消化運動をしていないので、食べ物はほぼ原型のまま腸におちている状態なのだが、食べたい気持ちがあるときは何でも食べさせていいというので(消化によければ)すぐ買いに行く。
仕事はパスした。

小さなお弁当を2/3くらい食べる。
前夜は食べたものを真夜中に吐いたというので、すごくうれしかった。
これは吐かないですむといいなと思う。

19日>
昨日は世間話をしているときも元気だったが、今日はどう見ても具合が悪そう。
なにせ生まれてはじめての入院なので、ちょっとしたことでも過敏になっているのもよくない。
ひとり個室だから携帯は使っていいんだよ、といってもびくついて隠すし、点滴の管に血液が逆流するのも怖がる。
尿の色(飲んでる人いたらごめん。午後の紅茶のストレートティーの色)が全然薄くならないと嘆いた数分後に
「まだ入院したばかりだもんね 気長にいかなくちゃ」といい、またトイレから帰ると落ち込んでいたり。

父はそういう母の泣き言をいさめる時に口調がきついので、母は苛立ってしまうという悪いサイクルがたまにみられるので父がいるときは私もなるべくいた方がいいと思う。
医者って身内の病気には冷たいんだよね。よくないよ。

少し元気になった頃オットと携帯のTV電話でちょっとだけ会話をする。

母には伝えていないが、実は経口の抗がん剤(確かTS1)を使っている。それとEM-X。
点滴は肝機能のためのもので、抗がん剤ではない。
それでも軽い吐き気が常に付きまとうらしい。さらに初めて「胃が痛い」と言った。
「そっかあ」と返事をしながら私は気が遠くなるかと思った。
体温も35度2,3分と低く、通常伴うであろう発熱はでていないが ある日を境に一気に悪化するのではないかと余計に怖い。

母は痛みやだるさに極端に弱い人なので、それだけですごく弱弱しくなってしまう。
体重はどうにか50キロ台を保っているが食べられなくなればそれは簡単に減ってしまうだろう。

夕飯は全て残した。

帰る少し前になって「シャケのオニギリなら食べられるかも」と言うのでコンビニに買いにいく。
海苔や佃煮のようなものは消化が遅いので良くないのだが海苔つきがいいというので(こういうところで父や私が『海苔は良くないよ』といっても欲しがる母も悪い)もうひとつは五目オニギリにする。
半分くらい齧ったところでいきなり部屋を出て吐きにいった。

1,2分待ってから見に行くと「昨日食べたものがほぼ原型で出た」とのこと。
それでまた落ち込んでしまったので父が背中をさする。

面会時間が終わりになり部屋を出て行くときベッドにちんまりと座ってこちらに手をふる母は一生懸命微笑んでみせていた。

chick me
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etsu

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