2005年02月03日(木) |
食べなきゃ甘いかわかんないよね |
最近忙しくて 日記を書く余裕がありません。 時間ではなく 書く心の余裕というか。
で、今朝電車で森瑶子の短編集を読みながらふと思ったこと。
女が心を寄せてきたとき 自分にはその女を愛する気持ちがないから とぴしゃりとふりきる男と 決して愛してはいないが取りあえずは受け入れ、深みにはまるのは面倒だと腹の中では思っている男。
どちらが女にとって「やさしい」のだろう。
前者の男は後々のふたりの関係に影響を与えたくなくて 敢えて断るのだとしても そのとても苦しくて辛くて切ない思いを その一番混沌としたときに受け止めて欲しくて叶わなかった気持ちは、女の中に小石のように残る。 そしてこの男は自分のものにはならないと思い知るのだ。 「モノ」という言い方に含みを感じるなら「自分には属さない」でもいい。 時間がたってから別の男と気持ちを交わしたときに、ああ あの時撥ね付けてくれたからよい関係が保てているのだ と感謝したりするのだろうか。
そして後者の男。 最悪のときに受け止めてもらって、その後は? 変にすっきりしてしまって、別の男に新たに目が向くだろうか。 男の腹の内に気づきながらも感情をコントロールできずのめりこんでいくだろうか。
男はよほど嫌いでなければある程度のラインまでは大抵の女を受け入れられる。 種の存続というDNAの大義名分といえば聞こえはいいが、要するに男は女よりも色々な意味で受け入れのキャパシティが広いのだろう。 それでいて完全に拒否する男の心理ってなんだろう。
自制心・理性が強く目の前の欲望にくじけず 常に先々のことまで考えるってこと?
恋は 自分の感情をまったく律せなくなるほどに 甘いのに。
chick me
|