2005年03月18日(金) |
母の様子5 〜うどん |
今日の夜は病院にいけないので今朝早起きして行った。 ドアを開けて「おはよー ご飯食べられた?」と聞いたら「天の助けだぁ」と弱弱しい声。 聞けば ごはんが喉を通らなくてほとんど食べられず うどんだったらいけるかも。と思いつめていたところだったらしい。
ナースセンターに行って昼食を断ると 看護婦さんたちが一様に 「ああ なにか食べる気になったのね」 とやさしく微笑んでくれた。 その様子を見て きっと私や父が帰った後母は苦しみ、看護婦さんたちはそれを見ているのだなあと。
隣の建物にうどんやさんが入っているので出前を頼みに行くと 出前はしてないけど持ち出していいとのこと。
リクエストの卵とじうどんをもって帰ると 本当においしそうに食べる。 ほとんど全部母が食べた。
食べ終わった後 母は泣いた。 「うどん食べて泣いたってIちゃん(妹)にいいなさんなよ。」 と照れくさそうに。
夕べからずっとうどんが食べたかったこと 食べたいけど食べにはいけないから 売店でインスタントを買おうとまでしていたこと 今日は誰もお見舞いにこられないと思っていたこと なのに朝いきなり私がきてうどんを買いに行ったこと
そういうのが全部まぜこぜになった母の涙
私もつられて泣きそうになったが、看護婦さんが点滴のために入ってきたので我慢できた。
副作用は変わらず辛いし、今夜は誰も来られないかもしれないけど きっとうどんの温かさを思い出すだけで母はさびしくないだろう。
明日もまた顔見に行くよ おかあさん

chick me
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