ふつうのおんな

2005年04月26日(火) 母の薬

抗癌剤[TS-1]をやめることにしました。
肝臓がもう悲鳴をあげてるんです。

胃には確かに効いているんでしょう。
前回の入院で胃カメラを飲んだとき食べ物が通る空間が広がり 癌細胞が一部アポトーシスしてたから。
だけど 副作用である肝障害がどうしてもよくならない。

TS-1はシスプラチンと併用すると奏効率が上がるらしく ただ副作用もきついのでシスプラチンは通常の1/3のみ使用していました。
が、たった1/3でも母の嘔吐感はひどく黄疸はひかず 身体の内側から湧き上がる痛みにじっとしていることもできなかった。
人によっては効くんでしょうし 乗り越えられるのかもしれないけれど 母は拒否しました。

それをすることであと5年、普通の生活ができるという絶対の保証がある というのであればやるけれど「半年を一年に延ばせるかも」であれば やりたくない。耐えられない。と。

死に向かい合っているのは母なので、いくら家族が生きて欲しいからといってきつい治療を強制することはできない。
母が 嫌だと言うのだから やめればいいとおもう。

巷では宗教扱いされているとある飲料。これはもう2年以上飲んでいるのだが 今後はまたコレ一本でいくことにした。
とりあえず今TS-1の休薬期間なので 今週は様子を見て28日に血液検査をする予定。

友達のお母さんが6,7年前から癌で 抗癌剤に苦しんだことを思い出し 投薬歴を教えてもらった。
最後の抗癌剤服用から2年がたっていて いまも御健在だが すさまじかった。

癌患者の苦しみはなってみなければ解からない。
解からないけれど 家族の苦しみならば理解できる。

抗癌剤に対しての見解は これはもうバラバラだと思うが 私は本人の希望で全てを決めていいと思うので今後母がもう一度使うといえばそうすればいいと思う。

願わくば 来月末の母の誕生日に 母が笑顔でいられますよう。

chick me
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etsu

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