ふつうのおんな

2005年05月26日(木) 嫌だけど確認しておいたこと

万が一の場合は葬儀はどこに頼むつもりでいるのか
通夜・葬式は自宅なのか斎場なのか

今日 初めて 夜中から明け方の母のそばにつくんだけど
もしも もしも逝くときは お願いだから私がいるときであって欲しい

自分の手帳を読み返して驚いた。
5/13から食事が全面禁止になって5/15に腸閉塞の恐れがあると解かり
5/16ぐらいからモルヒネを多量に使うようになった。
そしてこの日を境に母の意識の混濁が始まったのだが まだたった10日しか経っていない。

10日前までちゃんと会話ができていたのだ。
「おなかすいた気がする。なにか食べたいな」
って言ったり。

5/1に撮った写真では母は昔のままの母の姿だというのに
今 命の火は ちらちらとゆらめき 何かの弾みで消えてしまいそうになっている。

なにより 母のにおいが 母のにおいではなくなってしまった。
20年近く前に祖父(母の父)が亡くなる少し前にお見舞いに行ったのだが あのときの祖父の姿とシンクロする。

おじいちゃんのあの部屋の匂い おじいちゃんのにおい
病気のにおいだ

母がずっとしてきた寝る前の顔の手入れのジェスチャーを始めた。
「やってくれ」と催促しているのではなく習慣で手が動いているのだ。
まだ手についていない乳液を両手でこすり合わせ顔に丁寧に刷り込む母。
私はいつもの順番どおり母の手に化粧品をつけて 手入れが終わるのを待った。
昨日までは「顔しようか?」と私が聞いて母が同意してからやってあげてたのにね・・・。

母の唇を湿らせながら涙がこぼれることがあるが 母はもう私が泣いていても わからない。

chick me
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etsu

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