ふつうのおんな

2005年05月27日(金) 病院の夜1

昨日から病室で寝泊り。
夜間は一度入ったら外出はできないので かるく食事をしてペットボトルのお茶を買い 煙草を一本吸って病院に入った。

21時:
病室に行くとちょうど座薬の鎮痛剤を入れていたので退席。
今日から腎臓のための点滴(ソリタT1)と鎮痛剤が一つにまとまるとのこと。
二つあるとトイレへの移動などが大変だかららしい。
普通の下着はもう着用できずT字帯になっていた。(むくみがすごいのですれて痛い)

21時半〜23時:
なにをどうして欲しいのか全く解からない。
横向きになりたいらしいというのは解かるのだが タオルを身体の下にいれて云々という母の説明がわからない。
身体の向きを変える説明をしていたと思ったら、何故か下半身の寝巻きの前をはだけてT字帯の説明を延々とされる。
結局身体の下にタオルをいれてタオルごと母の体位を変えれば動作が楽だろう ということが言いたかったらしい。
やろうとして母の身体の下に手を差し入れたとき背中とおしりの間あたりがぶよぶよになっていることに驚いた。
腹水が回っているのか 浮腫みなのか
強く持ったらつぶれるんじゃないか(いまスネのところは皮膚下で保持しきれない体液が染み出しているので)と思った。
ナースを呼びにいき 体位変更のやりかたをよく見る。
見ていると母がナースに言った。
「この子がいるのにどうして呼んだかって言うと、この子にやり方を覚えてもらおうと思って。
さっきから言ってるのに伝わらなくてちょっとイライラするのよ。」
イライラして怒鳴りつけそうになったのは私のほうだというのに。

介護 看病というのは体力以上に忍耐力精神力が強くなければ勤まらない。というのを強く実感した。

23時〜23時30分頃:
どういう体勢をとっても腰・足が痛いという。
点滴で痛み止めがはいっているし座薬の痛み止めもいれて2時間ほどだがもう効果が切れたのか。
通常6-8時間は効くらしいが。
ナースに言ってもう一度座薬を入れてもらい 睡眠導入剤をもらう。

薬を待っている間に母が言ったこと
「耳に電話の電波が入ってきてかゆい」
「あんたのお母さんに会わせてあげられなくてごめんね」
「言いたいことが伝わりにくいのは口が渇いてるせい」

23時40分〜:
睡眠導入剤を飲むのにうまく嚥下できない。
なんどか少量のお茶を口にしているものの乾ききっているため落ちていかない様子。
「口の中で溶けた!」と騒ぐので「水を含んでしばらく舌で薬と水を口の中で混ぜてみて。大丈夫。睡眠薬なら舌下吸収でも効果はあるから。」と落ち着かせる。
おとといはこの薬を飲んだ後吐いたというので 飲んでしばらくは身体を完全に起こした姿勢で5分ほど待った。

水を大目に飲んだ後よく吐くのは 寝た姿勢のままだと胃から食道に水が流れないのだろう。
げっぷを出させて余計な空気がある程度抜けたのを確認してからベッドを少し倒す。完全に平らだと腹部が伸びきって余計に苦しいらしい。
電気を消して母の寝息が聞こえてきてから20分待ってから私も目を閉じた。

真夜中:
どう考えても私の身長(164センチ)がおさまるわけの無い硬いソファで 楽な姿勢など取れるはずも無い。
応接セットの2人がけのソファに敷ふとんをひいているのだが(枕は自前)ひざを身体につけるくらい曲げて横向きでないと足が落ちてしまう。
さらにこのいすの手すりは座る部分との高さの差が大きく手すり部分が木なのだ。
スプリングは古いものなので悪い。
明け方までなんとか横向きでうとうとしていたが途中体が痛くなって仰向けになり 手すりに足を乗せて寝た。

5時20分:
携帯のバイブの目覚ましで起きた。
母が気が着いた様子はない。
そっと起きて立ち上がると首から肩 背中にかけて激痛のような凝りが・・・。
いまも上を向けないほど首が痛い。とほほ。今晩は座って寝よう。

音を立てないように着替え、化粧水で顔を拭き 布団をたたんで母の様子を確認する。
よく寝ている。
いつも7時ごろまで寝ているらしいのでそのままにしてナースセンターに帰る旨を伝える。
廊下から母の部屋の様子に耳をそばだてると寝息が聞こえてきた。
1分ほど聞いた後 自宅に戻った。

7時35分:
マンションに着き、部屋のドアをそっと空けるとオットが巣のように散らかしていて すやすや眠っていた。

シャワーを浴びて朝食を一緒にとり、化粧をして家を出たのが9時45分。

こういう生活が平日は続くことになる。
肩こり以外は特に問題なさそうだ。

chick me
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