ふつうのおんな

2006年12月24日(日) お墓でメリークリスマス

クリスマスとか華やかなイベントが好きだった母。
私や妹が家族とではなく彼氏と過ごすようになってからも一人で家の中を飾ってそれをビデオにとって楽しんでいた母。

駅のそばでバラを買った。

赤いバラが5本で500円を特価だったがクリスマスプレゼントに特価を買ったら怒るんじゃないかと思って白いバラと黄色いバラを買った。
5000円弱したが ソレがプレゼント。

1時間半かけてお墓のある駅にたどり着く。
コンビニで小さいサイズのビールを買ってタクシーでお墓へ向かう。

掃除をしてバラをいけ、ふと周りを見渡すと何組もの家族がお参りに来ていた。
考えることは皆一緒で亡くなった人ともクリスマスをお祝いしたいんだね。

きれいになったお墓にビールをそなえ、タバコに火をつける。

めったにタバコを吸わない人だったがたまには一緒にすおうよ。

煙が晴れ渡った空に上がっていく。
母がそらにあがっていった日もこんな青空だった。

涙が止まらなくなり私は墓の前にしゃがんだまま母を呼んだ。
今私の命が尽きれば会えるというのなら墓を抱いたまま死にたい。
こういう思いは薄れていくものかと思っていたが1年半たっても色濃いままだ。

ビールのプルトップを開けて 小さく カンパイ とつぶやいて飲み干した。

涙が少しおさまったので、立ち上がりかえる用意をした。
のみかけのウコン茶があったのを思い出した。
ビールのあとは喉が渇くよね と残りのお茶を墓の前にかけたらタイヘン。

よく考えたらウコン茶、

墓の前のコンクリートがたちまちまっきいろ。

あわわわ お母さんに怒られる
と私は大急ぎで水をバケツに汲んできてまわりをざーざー流した。

ご、ごめんなさい

メリークリスマス

そっちも晴れているでしょうか?

chick me
 < Past  Index  Future >


etsu

My追加