梁 石白(やん そぎる)の「闇の子供たち」はハードカバーで持ってます。 梁さんの作品は、たいてい主人公が御自分と近かったりするのですがこれは違いますね。 タイで蔓延している幼児愛好家とその幼児の話でもあり、その幼児たちを救おうとする日本人ボランティアの話でもあり。 この手の本にありがちな教訓めいたものがないと感じました。 淡々と事実をシーンを変え描いている、と。
これが映画化されるらしいですがそのボランティアの話に軸は集中するんでしょうね。 でないと、前半の話を忠実に再現していたら放映できないと思います。R-18でならいけるかな。
白人女性2人がタイの少年の性器にとある注射をしてサイズを大きくして行うセックス。 その少年を買い取ろうとするドイツ人の夫婦。 注射のショックで死んでしまった少年の代わりを探す商売人。
貧しい村で生まれ、セックスの道具として売られた少女がエイズに感染して飲まず食わずで村に戻るも、既に発病していたので折に入れられて死を迎える。 それを泣きながらどうすることも出来ない母親。
「文字だから」できる描写だと思います。
逆に「絵だから」尚更胸が痛くなるものもあります。
「自虐の詩」の業田良家の新刊「独裁君」のなかの「慈悲と修羅」。 感想をまとめるのはむずかしいです。 これっていま現在起きていることなんだよな という実感が湧かないです。 戦中の日本かよ って。 焚書坑儒って結局うまくいかないやり方だと思うんですが、それでもやる。 拷問・弾圧で思想統一できるんなら、いまの世界には宗教はひとつしか存在しない・もしくはゼロのはずでしょうに。
業田さんの絵は劇画タッチでなくギャグの部類だと思いますが、そういう絵ほど思いテーマが刺さるんですよ。 オットに「そういうのがおまえのツボなわけね」って言われたけど そうかも。
でも絵が好きとか嫌いじゃなく たくさんのひとに読まれるといいなと思いますよ。 独裁君は金正日なんだけど
うわあ きむじょんいる とか きむいるそん って一発変換で出るんだ。しらなかった
・・・あーなんか もう書く気うせた。
とにかく、皆さん 機会があったら読んでみてください。 あさってオリンピック開会式だというのに自国加工の餃子食べて中毒者が出たり 警官隊がテロにあったり その動画を暴力で没収したりする中国のお話もたくさんありますから。
chick me
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