にゃも日記
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確かに彼女の言動には苛々していた。 何がしたいのだろうと不思議だった。 とっちめてやろうと思った。 いっぺんいてこましたろと考えていた。
しかし、集団に参加する気はなかった。 元々苦手というのもあったが、あのスタイルが私には分からないのだ。 個人的に解決を望むならば、別の形でと私は考えていた。
世の中の仕組みを肌身で感じ、手段が消去法によって限られていった。 身内にどんな者がいようとも、それを使う気はなかった。 彼女の言動には苛々した。しかし同時に、 この人には何が足りないのだろうとも考えた。 しかし掴むことは出来なかった。以前は。
心置きなく話せるようになる前に、ある人から彼女の話を聞いた。 聞いたときにはショックだった。 衝撃のあまり、混乱した。誰もが通る道だと、教えてくれた「ある人」はいった。 この「ある人」は、可愛らしく、まっすぐで、とてもしっかりとしている。 そして、頭がよい。見据えている、強さがある。 これをきっかけにして、私はますます、彼女と話してみたいという気持ちが大きくなった。
ただし、同情ではない。 誰しも、何らかの闇を抱えて生きている。 選んだ道を生きている。 どの道を選ぼうと、他人には口出し出来ないのだ。 己の道も、然り。 だから、可哀想に、とは思わない。救ってやりたいとも思わない。 そもそも、私がそんな「素晴らしい人」ではない。100年早い。
ついに彼女と話す時がやってきた。
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