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■ 悲しみの時計少女 (本)
悲しみの時計少女 谷山浩子 サンリオ / ¥1400
カチカチカチカチカチ。私は日に何度でも時間を確かめてしまう時計中毒者。しかし、今日に限って腕時計を忘れてきてしまった。こんな日に。今日は、浩司――付き合っていた、でも別れを告げられた彼――の新しい彼女を見せてもらう日。 落ち着かない気持ちで待つ私。しかし、待ち合わせ場所に来たのは、見知らぬ男だった。男は自分を浩司だと言い、彼女を紹介する。が、その少女は、顔がなく、顔のあるべき所に、時計がある…時計少女だったのだ。 少女の住んでいるという時計屋敷に招待され、私たちは歩きだした。 途中で様々な時計たちに会いながら――…
“時計”が一種のキーポイントになっている長編小説。内容はやはり谷山さんらしく、不思議少女さと一種不気味な暗さが混ざりあっている。またこの話は、綾辻行人さんの『時計館の殺人』という本と兄妹作に当たるらしく、共通点が多々存在します。読み比べてみるのも面白いかも。ちなみにこの本と同じタイトルの曲もあり、アルバム『歪んだ王国』に収録されています。(同CDには『時計館の殺人』という曲も。)
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