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■ 亜州黄龍伝奇 (本)
亜州黄龍伝奇 狩野あざみ 徳間書店ノベルズ / 全6巻(番外編一巻)
亜州黄龍伝奇 / 爆風摩天楼 / 西蔵大脱走(上下) 乾坤大戦記(上下) / (番外編)隋唐陽炎賦
中国人の祖母の血を引く日本人大学生・工藤秋生(くどうあきお)は、曽祖父に会うために香港へ訪れる。遠縁の親戚だという美少女・セシリアに出迎えられ、胸をときめかせるもつかの間、来た早々に災難に合い、何故かその後もゴタゴタが尽きない。 そんな折に、秋生はホテルで偶然知り合った美女に結婚を強要されるハメに。逃げ出すもまた騒動が持ち上がる。 味方だと名乗る黒社会の男、高名な青年実業家、そして彼らと対等に付き合うセシリアに救われる秋生だが、次第に彼らにも不信感を抱く。 戸惑うばかりの秋生を尻目に、世界を手にする事が出来るという“黄龍”の争奪戦は更に激化していくが……。
香港映画好きなら見て損はなし、の人気シリーズ。とにかく登場人物が個性的で、むしろ個性大暴走で楽しいです(笑)。 勝気で口も喧嘩も強いセシリア、黒社会の人間だが大らかで派手なアクションと料理が得意のヘンリー(ちなみに厳つい顔)、いつでも冷静沈着・金と力にモノ言わせたる、な美青年のビンセント、船上生活者で、いつも飄々としている老人のユンミン。間に挟まれ主人公である秋生がやけに地味に見えるほど(笑) だけど埋もれる所かかえって存在が際立っている秋生もまた凄い(笑) この秋生がね、主人公の癖に何でこいつは…と思うほど、普通の性格してるんですよ。人が良くて、美人に弱くて、喧嘩があまり得意でない。好奇心旺盛で実はバイク好き? しかし結構頑固な一面も。 この秋生に対する、セシリアやヘンリーの『どうしようもねえな(でもつい世話を焼いてしまう)』っていう態度も面白いですが、秋生・命な態度を隠そうともしないビンセントがまた素敵です(笑) 風水や四聖に興味のある方も、読んでみたら面白いかも。
2004年08月14日(土)
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