りえるの日記

2004年09月28日(火) ひとり舞台

先日、出かける前にテレビをつけてみると、時代劇をしていた。
白い太ももに刀をあてておどし、うら若い乙女を悪人達が襲っていた。
散々いたぶって、朝になると、娘を神社の境内のなかに残し
悪人の一人が「女はどうしますか」
すると、ボス「辱めをうけた女は他言はすまい。」
と言って去っていった。

時代劇って、すごい。女無宿人・半身のお紺
この話のタイトルが「さだめが憎い」

朝から濃いなー。

今日は、お休みなので映画に。

2作とも一人舞台映画。

「エルヴィス・オン・ステージ」
エルヴィスについては、あまり知らないけど、
油っぽい感じがおもしろい。
派手なシャツが似合うことといったら。
ラヴミーテンダーを歌いながら、女性フアンたちにキスの嵐。
エルヴィス好きにとってはたまらない映画だ。

「フオグ・オブ・ウォー」
睡魔に襲われて、ほとんど見ていない。
あとは、あきらめて休養だと思って目を閉じてしまった。

映画の合間にデュラス「モデラート・カンタービレ」読了。

淡々とした言葉が交わされる。
この映画では、アンヌ・デパレードはジャンヌ・モローが演じた。
適役だ。
情痴殺人事件の現場。酒場で知り合った男。
胸の半分あいた黒い服の谷間に、庭に咲く木蓮をピンでさしているアンヌ。
それぞれの場所で青い月に照らされる二人。
朦朧とするほどの木蓮の強い香り。
カフェの女主人の赤い編み物。波止場のモータボートの赤。
ひとつひとつのディテイルが映像として印象に残る。
デュラスの描写は、人生の諦念を感じさせる。

「愛さないと言って、愛し続ける」

「熱情(passion)というのは、知性よりもその動きを抑制しにくいもの」

解説を読むと、Passionは、情熱という意味と受難という意味があるらしい。
知らなかった。


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