りえるの日記

2004年10月03日(日) 天使たちの饗宴

吉田秀和の本を読んでいると、楽器を練習する際、
色々な速度で弾いてみて、自分の気持ちいい速度でひくのがいい。
と書いてあった。
きっちりとしたレッスンもたしかに必要だが、気持ちよく弾く。
執拗に音を聴きながら。
少し、自分のものになってきた。

「天使たちの饗宴」澁澤龍彦同時代芸術論集
 
 澁澤本だ!と思って図書館で本を手に取る。
 ぱらぱらとページをめくると、淫靡な絵が目に飛び込む。
 僧侶がもつ蛇が女陰にもぐりこんでいる。「佐伯俊男画集」
 急いで本を閉じてしまった。家でゆっくり読まなければと思う。
 この本は、日本の芸術家をとり扱っている。
 金子國義、四谷シモンと澁澤との対談がおもしろい。
 三島由紀夫のコメントも華麗な言葉の宝庫だ。

 プレス・ビブリオマーヌ「狂王」という革表紙の豪華版に野中ユリの    挿絵をいれた際の三島のコメント

 「狂王」は何という美しい潚酒な御本でしょう。白い羊革の表紙が
  豪華そのもので、野中ユリさんのコラージュも、この上ないほど
  見事に内容にマッチしています。末期ロマンチシズムと、冷たい 
  現代的感触との、創造と批評の一致といういうべきものが、御作の
  作因のように思われますから、このコラージュはまさにそれを
  体現しています。そしてこの香り高い死、金属の腐食感」

  流石、三島。ブラボーと拍手をしたくなる。

今日の夕食
  牛肉とこんにゃくの煮込み 
  ホタテとささみのだんごスープ 
  トマト 
  枝豆とミンチのカレー風味おにぎり
お酒:Le Chanpagne Paul Bara (たしか、2000円ぐらいかな?)
   食事後、パインと柿でだらだらと飲む

 フードプロセッサー登場!
 ホタテのスープは魚介類の上品なコクのある味。 
 おにぎりは枝豆のすきとおるグリーンが綺麗。
 牛肉の煮込みは長ネギがしょうゆとみりんの甘さを含み美味。
 お酒にあう大満足メニュー。 
 シャンパンは最初少し甘みが残るが、あとは気にならない。
 栓をあけるとき、ほんの少し上等なシャンパンと比べると
 少し下品な音がするのは、気のせい?
 




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