林心平の自宅出産日記

2004年12月26日(日) 教会ともちつき 前編

 日曜日なので、コープまで、家族そろって歩いて食料の買出しに出かけました。すべって転ばないように、ぼくが妻の手をしっかりと握って歩きます。すると、いつもはそれぞれぼくたちに手をひかれている子どもたちが、二人で手をつなぎました。保育園での散歩のときは、二人一組で手をつないで歩くので、そうしたようです。小さな人たちが、助けあっていっしょうけんめい歩く様子がとてもかわいらしかったです。

 買い物が済んで家の近くまで戻ってきたとき、近所の教会の前で、うすと杵でもちつきをやっていました。子どもたちに見せてあげようと近くまで行くと、牧師さんらしい、詰襟のような服を着た人が声をかけてくれました。
「よかったら、中にどうぞ。おもち、食べていってください」
そんなことを言われるとは思ってもみなかったので驚きましたが、言われるがままに中に入りました。
 教会の中には、たくさんの人がテーブルについて、お雑煮やお汁粉を食べていました。席に案内されると、すかさず大福とお茶を持ってきてくれました。つきたての大福は、それはそれはやわらかく、おいしいものでした。それから雑煮、お汁粉、クッキーと子どもたちももりもり食べました。
 先ほどの牧師さんがやってきて、隣に座りました。別の人が牧師さんに
「とおりすがりの人ですか?」とたずねたので、ぼくが
「とおりすがりです」とこたえると、笑っていました。
「毎年おもちをついているんですが、余ると私のうちで、私はここに住んでいるんですが、3日間くらい食べ続けるんです。たくさんあるってことは、いいことですけどね。だから、たくさん食べていってください」

 それにしても、教会でもちつきをするとは知りませんでした。でも、考えてみると、日本の教会なのですから、何もおかしなことではないのかもしれません。


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