2005年02月12日(土) |
あたしは嘘でできてるの |
行ってきました。 初☆ウエストエンドで、「贋物王」。 西の果てという名のスタジオは駅から遠かったです。 そしてうわさにたがえずにお尻の骨にしきみを覚える二時間でした。(涙) ボルティモアの107があれほどさまざまなサイトで 「つらいよ!」と脅かされていたにもかかわらず、 あたしは備え付けの席一番前センターで、 座布団がつるつるしてて、すべりが良くて、 時々体が席から落ちそうという事態にはおちいりました(馬鹿)が、 座っていることはさしてつらくなかったもので、 まあそんなものかと侮っていたら、甘かったです。 終わって席を立ったら、下半身全体にチカラを入れてたもので 攣ってました。 でも攣った甲斐はありましたね。 なにがって、寺岡さんの革ジャン姿がすてきだった。(そこかっ!) だってね、 「俺の足のつく先は女だ」 とか言いつつ、 自分達を裏切ろうとしている仲間に拳銃をむけちゃうんですよ? もう、もう! 彼、次代サイフリート決定でいいですか?(違…
小野さんは、天辺に妙なぼんぼんついたあご紐付きの帽子とボーダーシャツをパンツ(っていうか、ズボンといいたいシロモノ)に入れて、人をいじめたり、人にいじめられたりと、ライフではありえないお姿を拝見しました。 ずっと、ただ可笑しいだけの役なのに、時々冷ややかな青年にすり替わる。 ティルトとシビル弟とかみたことなかったのですが、 コメディもシリアスも混在した役を普通にこなしている彼をみると、 ライフでももっと大きい役でみたくなりました。 客演って、いいですね。 倉田さんの芝居もすごく好きですが、 違うテイストの芝居をみると、 役者の別の面を発見して、またうれしくなりますね。
えっと、普通に芝居のあらすじも語りますね。 偽札を残し、放浪する父を捜す息子とその幻影たち。 そして、逃亡した父は虚構を売る商売(詐欺…)の人々に混じり、 自分の「足のつく先」を模索しながらおもちゃのような偽札をつくり続ける。 一方、詐欺師集団の中心人物ヨーコの妹は、 自分は姉ががうすうす偽の世界を生み出すことで養われていることを知って、高校では「タヌキ」という愛称を気に入って受け入れている。
「あたしは嘘でできてるの」 自分を拉致監禁している男を騙し、逃げようとするタヌキ…。
虚構とリアルと願いがひとつになり、 その先にみえたものは、 タヌキの死、 そして詐欺師集団の逮捕…。 贋物王は自分の足のつく先をみつけたことにより、 逮捕されることに晴れ晴れとし、 詐欺師達は信じていた足のつく先がゆらいで終わる。 という話でした。
いろんな人を書こうとして、いらないじゃないかあ、 テーマが散漫になったかなと思った場面はありますが、(最後の場面なんかは誰も予想できる展開だからいらなかったと思う、芝居の決着はもうついてたと思うしね。でもまあ、やりたいんだろうけども…) 見ごたえのある迫力ある女優さんが多くて、それだけで私は満足でした。 詐欺師のあたま、湊野ヨーコのしゃべり方が素敵。 こぎれいな女優さんよりも、 迫力ある女優さんが好きなのでヒットしました。 かっこいいよ!ヨーコさん。 あたしは寺岡さんと同じくらいかっこいいと思った!(え…、) しばらく彼女の可愛いようなうそ臭いような達観していうような話し方のまねをして遊んでしまいそうですv
芝居はおもしろかったので、この人の芝居は もうちょっと整理された脚本になったら、また観にいきたいです。 期待はあるなあ。 うん。
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