るなふの日記

2005年02月21日(月) ある意味偉人伝記

ワイルド先生の真摯さに泣けたDVDでした。(馬鹿?)

DVD『オスカー・ワイルド』。
皆様のは「濃い〜」といわれ、ドキドキしながらみましたが、
あたしの感想は、
山本さんと同じく「きれいだった」
と言いたいかなと思います!(エー)


もちろん、映像ONLYみれば濃かったです。(笑)
もう、早まわししてしまいたいような、
いろっぽ〜な仕草で恋人を堕落させる
ジュード・○ウの透明でそしてしたたかな視線が、
画面の向こうからこちらへ投げられた日にはアナタ…。
怖いような、おちつかないような、
ワイルド先生みたいな気持ちになってしまいました、ハイ。
悪い人間で、自分で救い上げることもできないと判っていながら、
別れることもできない恋のわなに絡め捕られてゆくワイルド先生の気持ちがわかりますよ〜なんとなく。
別にあたしはジュード・○ウ好きでないし、
ポジーは自分を愛してくれているワイルドにどこまで許してくれるか試すような相当自分勝手なことしまくる、超むかつくガキなんですけどね…。

それでもワイルドをみていると、
恋ってそんなもんかも、と納得させられるようなあきらめと、
つきぬポジーへの思いが、
本当に頼りなく儚い幼いものへの愛情に満ちていて、
それが全編に渡っていたので、きれいでしたとあえて言ってみるv
自分が馬鹿なことをしていると判っているんだけど、愛していた。
彼にも世間にも嘘をつけなくて堕ちてゆくしかなかったんだ。
そんなワイルドの切ないような本能のみちびくままの恋に操られた人生の話でした。

まあ、このDVDは人の好き好きによりますし、
どこまで常識と恋をセーブ(または許せる)できる人間か?という
倫理観も絡んでくるので一概に見た人がナットクする映画か、
「早くあんなの(ポジー)と別れろ!」と思うかはまた別。

綺麗といわれた衣装についてはね、素敵でしたね!!
私はポジーが水辺にいるときのウエストに切り替えのあるチェックっぽいスーツがチャーミングで、
これをドリアンで是非主役の方々に着て欲しかった!と思いました。
ウエストに太いベルト部分があって、
スタイルとかも若いっぽくみえるので、
年を取らないドリアンを強調できたかもしれませんね。
せめて2部の衣装は1部と18年経っているなら変えて欲しかったかも、
とか今更本音を言ってみたり。(笑)
あとは、裁判に出るときのワイルド先生の赤の入った紫のタキシードがかっこよかったですね。
両ハリーに着せてみたかった。映画のワイルドセンセイ演ってた役者さんとりも笠原さんと優雅な楢原さんが似合うと思います。
予算と時間も問題もあるかもしれないけど、
このくらい品が良くて役者さんに似合う衣装をライフの舞台でも見たいです。
是非切望します!
(また無茶なことを…、るなふ)


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